異例の公開入団会見を行う大谷はなぜエンゼルスを選んだのか?
また同紙は、大谷が野球選手としての成長を求めている点にも触れ、「エンゼルスは彼の成長に投資するだけでなく、ファイターズと同じく球団として一緒に成長するよう努力すると説得した」とも伝えた。 「日本では彼のチームは1年目は最下位、2年目は3位、3年目に2位となった」とし、「日本のトッププレーヤーとなった2016年、ファイターズは優勝した」と、大谷の成長とチームの成功との比例関係を紹介。 ア・リーグの西地区で今季は借金を作っての2位に終わり、2002年のワールドシリーズ優勝以来、栄冠から遠ざかっているチームと日ハムに類似点があることをエンゼルス決断の理由のひとつとした。大谷の成長と共に優勝を狙えるという発展途上のチームであったことが大谷には魅力的だったのではないか、という理由だ。 またモロシ記者は、「大谷はエンゼルスで大リーグ生活を始めるわずか2人目の日本出身選手。1人目は1997年の長谷川滋利までさかのぼる。大リーグ複数球団の幹部は、大谷が日本人スターが活躍したことのある球団でのプレーを望んでいなかったと信じていた」と、エンゼルスに過去、大きな成功を収めた日本人プレーヤーがいないことも決断理由のひとつだったのでは?と推測した。 エンゼルスでは、過去に日本人プレーヤーとして松井秀喜氏、高橋尚成氏も所属していたが、入団初年度からとなると、長谷川氏以来2人目となる。 前述のロサンゼルス・タイムズ紙も、「DH制を採用する他の候補球団だったマリナーズやレンジャースに入ればイチローやダルビッシュ有といった先駆者と比較されることになっていた」と指摘している。 なぜエンゼルスだったのか?の答えについて大谷は入団会見でどこまで喋るのだろうか。 注目の入団記者会見は、米国時間の明日9日(日本時間10日)、午後3時からアナハイムのエンゼル・スタジアムの入り口でファン参加自由の公開で行われる予定だ。