異例の公開入団会見を行う大谷はなぜエンゼルスを選んだのか?
敏腕記者であるローゼンタール記者は、こうツイートした。 「ビリー・エプラーGMがやってのけた。100%彼のものだ。大谷が高校の時から大谷を追っており、プレゼンテーションでやってのけたはずだ。これは彼の功績だ。エプラーGMはヤンキース時代と2015年10月にエンゼルスGMになった後に日本を訪れている」 オレンジカウンティ・レジスター紙のフレッチャー記者もツイッターで、代理人と球団両方が記した「つながり」「絆」という部分についてエプラ―GMの存在を挙げている。 ビリー・エプラーGMは、元ヤンキースのGM補佐で、田中将大の入団の際にも、日米を往復しながら尽力してきたという日本通。マー君のヤンキース入りの影の仕掛け人とも言われていた。エプラー氏は、ずいぶんと前から大谷を追いかけていて、日本文化への理解度も高い。エプラーGMの存在も、エンゼルス入りを決断した理由のどこかにあることは間違いないだろう。 ロサンゼルス・タイムズ紙は、大谷が目標としている「世界一の野球選手になるため」には、現役最高プレーヤーと呼ばれているマイク・トラウトの側でプレーすることの利点を挙げている。 同紙は加えてメディアの規模と性質をエンゼルス選択の理由のひとつとして推測した。 「野球関係者の中には大谷が大市場でのプレッシャーに耐えられないとする向きがある。だが、それはおそらくないだろう。すでに大谷は、日本で多くのメディアに囲まれてきた。エンゼルスは大市場にあるが、ドジャースの大きな影に隠れている。大谷が望んだ点は、二刀流の挑戦をあきらめさせかねないメディア環境から身を離すことだったのでは」と指摘した。 打率.202に終わった日本の3年目のような結果となれば、「ヤンキースやレッドソックスであれば、投手専念をメディアは広く口にするだろう。アナハイムでも同じような経験をするかもしれないが、他の場所ほどではないだろう」と続けた。