「ぞうきんの縫い方」曲がらずまっすぐ!手縫いのコツをプロが伝授【大人のお裁縫レッスン#19】
kufura
最近、お裁縫をしていますか? 身近なアイテムをハンドメイドしたり、ちょっとしたお直しができるようになったら素敵ですよね。そこで、連載動画「大人のお裁縫レッスン」開講です! 【画像10枚】「ぞうきん」を手縫いで仕上げる方法を写真で一気見する!ちょっとしたコツで、縫い目がガタつかず見た目もきれい 今回は、フェイスタオルから手縫いで「ぞうきん」を仕上げます。裁縫教室の講師を務める“たま先生”こと、常田玲美さんに、直線を曲がらずに縫うコツもふまえて、レクチャーしてもらいました。
ワンアクションで並縫い(なみ縫い)がガタつかない!
【材料】(1枚分) ・フェイスタオル1枚(約33×82cm) (今回は、ガーゼ&パイル地のものを使用) ・手縫い用糸 【道具】 ・裁ちバサミ ・定規 ・印つけ用ペン ・糸切りバサミ ・洗濯バサミ ・指ぬき(適宜) (1)タオルの両耳を切る 短辺の布端(耳)を裁ちバサミで切る。 「耳はかたいので、カットすることで手縫いでも扱いやすくなります。なお今回は、吸水性に富んだガーゼ&パイル地の布を使用しました。使い古したタオルなどでもOKですよ」(以下「」内、たま先生) (2)タオルを折りたたむ 中心に向かって両端を折りたたみ、さらに半分に折ってから洗濯バサミで留めます。 「先ほどカットした辺は内側に折り込まれるので、ほつれてくる心配はありません」 (3)糸を用意する 手縫い用糸を2本取りで用意します。 「丈夫さから、ボタンつけ用糸がおすすめです。つい糸を長く出したくなりますが、以前の連載でも触れたように、糸の長さは50cmほどで用意するのが絡まりにくくベターです」 (4)四辺を並縫いする 縫い始めは、「わ」とは反対側の辺から。布の間から針を入れ、縫い代5mmほどの位置に出します。そこからまずはひと針縫います。 「布の間から縫い始めることで、玉結びが隠せます。また、(1)で耳を切ったため、かたい部分がなくなり、布端の近くで縫い合わせることができます」 ここからが、ガタつかずにまっすぐ縫うポイント! まずは、最初に縫った部分に沿って針を置きます。 縫い目の延長線上に針を入れます。この時、縫い目は4~5mmほどの等間隔になるよう意識しましょう。これを繰り返し、縫い進めます。 “針を縫い目に沿わせる”というワンアクションを入れることで、ガタつくことなく、見た目にもきれいに縫えています! 途中で糸が足りなくなった場合は、縫い始め同様、布の間で玉留めを行いましょう。こうして、四辺を縫います。 「布を重ね合わせているので、縫うのにやや力がいります。指ぬきがあれば、針の頭を押しながら縫えるので便利。手が痛くなりにくいので、おすすめですよ」 (5)対角線を並縫いする 続いて、印つけ用ペンで対角線に線を引きます。これをガイドに、並縫いします。 「私が愛用している印つけ用ペンは“チャコエース”です。紫シリーズは、自然と消えるまでに時間がかかるので、こうした場面では焦らず縫うことができるので重宝しています」 完成! 対角線も縫い終わったら、これでぞうきんの完成です! 手縫いならではの、もこもことした風合いがかわいらしいですね。 縫い目の延長線上に針を入て、針を出す……を繰り返すことで、自然と縫い目がまっすぐに! たま先生は、この“針を縫い目に沿わせる”というワンアクションを入れながらもサクサクと針を進めて、1枚20分ほどで仕上げていました。ガタつきのない縫い目は見た目もきれいです。 使い古したタオルなどの整理も兼ねて、ちょっと無心になれる針仕事はいかがですか? 構成/kufura編集部
常田玲美(たま先生)
洋裁講師。 文化女子大学(現・文化学園大学)服装学部服装造形学科を卒業後、伊勢丹新宿店にて、紳士服のお直しの仕事に携わる。自身主宰の裁縫教室での講師のほか、ミシンメーカーでのワークショップの開催、出版物へのレシピ提供などで活躍中。現在は、毎月大人・子ども合わせて約40名以上の生徒をレッスン中。 『裁縫の楽しさを一人でも多くの人に』を目標に、Instagram(@nuinui.tamama)などで生徒作品や裁縫のちょっとしたテクニックを発信中。
常田玲美(たま先生)