【婦人科医・吉形玲美さん(50)の更年期ストーリー】自身の閉経年齢を予測し、更年期症状を予防中
更年期医療や閉経マネジメントの専門家として「自分の体の変化を記録したい」と、基礎体温と月経周期、FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値測定(卵巣機能の予備能をチェックするAMH値も年1回測定)などを定期的に計測する産婦人科医の吉形玲美さん。閉経年齢も予測しているという。
《MY更年期STORY》 40歳で月経痛対策で飲んでいたピルを卒業(つらい日が減ったため)。43歳から自身が監修するエクオールを飲み始め、継続中。49歳のときの血液検査でFSH(卵胞刺激ホルモン)の値が2桁台になったことから、閉経を55歳と予測し、運動や食事改善、基礎体温をつけるなど更年期障害予防対策中。50歳の今、目立った更年期の症状はなし。
閉経年齢を予測。現在、更年期障害予防の真っ最中
「私は現在50歳。個人的には更年期かどうか、微妙な時期にあります。ですが、閉経が近づくと値が上昇する卵胞刺激ホルモン(FSH)が、昨年初めて高くなりました(平常値は3~8。それが2桁台に。血液検査でわかるFSHを私は年2回測っています)。 通常、卵巣機能がしっかりしていると数値が上がることはないため、『いよいよ更年期?』と思いましたが、今年の検査では平常値に戻り、月経も順調、基礎体温にも排卵周期がある状態。ここから、FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値が高く、月経不順になるなど周期の変調が増えてくると、『数年以内に閉経だな』という予測を立てることができます」 そして、基礎体温の重要な目安は、「排卵周期がある」「月経が順調にある」ということと続ける。 「月経の日を記録するだけでは、『排卵していない(=卵巣機能が低下している)』ということが判断できないんですね。私は更年期医療や閉経マネジメントの専門家として、『自分の体の変化を記録したい』という思いから、基礎体温の情報と月経周期、FSH(卵胞刺激ホルモン)の数値測定(卵巣機能の予備能をチェックするAMH値も年1回測定)などを定期的に追っています。それらのデータから、私の場合は、おそらく55歳くらいで閉経と予測しています。 月経不順が激しかったことから、大学4年生から基礎体温をつけています。卒業後、産婦人科医となり、週3日の手術や当直がありましたが、突然の月経でお尻に坐薬を入れなければ、月経痛がひどくて仕事ができないことも。すべては、『自己管理をしないと仕事ができない!』という、必要に迫られてのことでした」