〝海外で働く20代〟なぜ?どうやって? 22歳が音声で紹介 「当たり前じゃない」に気付いてから
世界には想像以上にたくさんの選択肢があることを示したい――。そんな思いで、海外で働く20代の女性をインタビューするポッドキャストを、22歳の会社員が続けています。 【画像】「地方転勤なし」「土日祝休み」学生へ企業がアピールすることは
製作者は会社員の22歳
スウェーデン留学を経て現地のH&Mに就職した人や、Christian Dior本社で働きながら、フランスの大学院に通っている人――。 ポッドキャスト番組「海外ではたらく私たち20's」では、海外で活躍する20代の女性に、海外で働くことを決めるまでのストーリーを聞いています。 聞き手で製作者でもある田岡栞菜さんは、大学を卒業し東京の会社で働き始めて1年目。番組は「趣味」で作っているそうですが、その根幹には「当たり前だと思っている世界は、当たり前ではないと知ってほしい」という思いがあります。
北海道から東京へ「知ることのなかった世界」
田岡さんは北海道石狩市出身です。1学年70人ほどの中高一貫校で学び、友人の多くは道内の大学に進学する「狭いコミュ二ティーでした」と振り返ります。 中学生の頃から課外活動などを通じて道外や海外のことにも関心があった田岡さんは、慶応義塾大学に進学しました。起業を志したり、留学の選択肢も身近な友人たちに囲まれた4年間でしたが、卒業を目前にふと気付いたことがありました。 「大学生になってから、こんなに多種多様な人がいる環境が当たり前になっていたけど、これって当たり前じゃないよな」 毎週顔を合わせる同じゼミの友人の一人は、休学して起業したり、はたまたそれを売却して新規事業を展開したり――。 刺激を受けつつも、「もし私がここにいなかったら、知ることのなかった世界だ」という思いが、ふつふつとわき起こってきたといいます。
会社員との二足のわらじ
誰もが無条件には知ることはできないこの世界のことを、もっと多くの人に伝えたい――。 そんな思いから、今年2月から発信のための方法を模索し始めました。 4月からは会社員としての生活が控える中でもあったため、発信の方法は、動画などに比べて編集作業が簡便な印象があるポッドキャストに決めました。 初回のゲストは、外資系商材メーカーで働きつつ、SNS運用の副業をしている学生時代の先輩。 ただ、周囲からアドバイスをもらう中で、発信の軸をより明確にする必要があることを指摘されたといいます。 模索する中で見つけた軸が、「20代で海外で働く女性」へのインタビューでした。