「空き家」が縁で山あいの集落に若者が 建築を学ぶ大学生が寝泊まりして改修 作業後は住民とBBQ 交流が交流を生む
■週末になると学生たちが
地区内外の人が集まる「信級らしい交流施設にしよう」。 学生たちと浅野さんの思いが一致し2023年、プロジェクトがスタート。学生たちは週末、空き家で寝起きしたり、地区の行事に参加したりと住民と交流しながら作業を進めてきました。 信大工学部 信級すみずみLab・阿部有希さん 「学生がここでやっているということを知ってもらって、僕たちも刺激を受けている。窓からのぞいてくれたり、車の窓を開けて話しかけてくれて本当にうれしい」
この日は柱や建具の作業。 改修を通じて、学生たちは建物の構造や建築の基本を学んでいます。 大学生: 「うまいこと工夫して今はめられた。おおむね水平もとれ、柱の機能を果たせる程度に完成」
「食堂かたつむり」・寺島純子さん: 「下の方あんまりこねられてないよ。発酵しているにおいするでしょ、これがいいの」 アドバイスするのは6年前、空き家を改修し食堂を立ち上げた寺島純子さん(65)。
自身と同じように信級のために行動する学生たちを頼もしく感じています。 「食堂かたつむり」・寺島純子さん: 「面白がって来てくれる、ここで楽しそうにやってくれている。それだけ村の人たち、みんなすごく喜んで、みんな楽しみにしている。何でもないことを一緒にやって、つながっていくことが地域づくりだと。それこそが地域の活性化のもと」
翌日、いよいよ空き家の土壁を塗りました。 練習の成果はー 大学生: 「(練習の成果は?)はい、出てます。(きのうは)最初の層を塗るときに力が弱くて落ちてくることがあった。今回は力を込めて意識している」
住民(70代): 「適当なところでのばさないと乾いてきてしまって、のびないからね」 住民が訪ねてきてアドバイスー。 住民(70代): 「(学生たちの取り組みは)素晴らしいです。子どもの声が聞けなくなったことが一時期あった。学生たちが来てくれることは層が(できる)、いろいろな年齢層ができることはすてき。文化の継承はそういうのがないとできない」