清水和夫×高平高輝クロストーク「南南西に進路を取れ!」で語られた、温故知新なためになる話とヤバい話とは?[まとめ]
■日産がサファリラリー挑戦で得たものとは? 未来はアフリカを見ろ!? その真実をベテランジャーナリストが語る その1【清水和夫×高平高輝クロストーク「南南西に進路を取れ!」 】
日産自動車はかつて、市販車開発のテストやプロモーションの場として、アフリカで開催されるサファリラリーに何度も挑戦していた。サーキットはもちろんだが、なぜ一般道…といっても過酷なアフリカの大地をテストステージに選んだのだろうか。 また清水さんは、2024年で70歳、古希を迎えた今でも全日本ラリー選手権に参戦。歳関係なく、モータースポーツがとにかく楽しいのだそうだ。 ●「モータースポーツ文化論」は徳大寺有恒氏も嫌い 清水:亡くなった徳さん(徳大寺有恒氏)も「モータースポーツを文化論で語っちゃいけない」って言っていたね。「リヤカー作るか、クルマ作るか」って。レースとかラリーは特殊なものではなく、文化でもなく、自動車を作る人たちのもっと基本中の基本じゃないかなと思う 高平;本物の自動車メーカーは、モータースポーツを文化としてやるんじゃなくて、止むに止まれずやってきた、その熱意と技術が形になるって常におっしゃっていました。 ●なぜ南南西? アフリカの手前には中東もインドもインドネシアもある 高平:サウスバイサウスウエストは、日本から見ればもちろんサファリもだけど、その手前には。中東もインドもインドネシアもある! 清水:豆粒みたいな日本だけど、アメリカ、ヨーロッパを北北西で見ちゃダメ。南南西を見ると、これからの日本の自動車産業が向かうべき方向があるのかな?と思う。 ●清水少年が憧れた映画の中のラリー、レースの世界 清水:ボクが高校生の頃、石原裕次郎のサファリラリーの映画『栄光への5000キロ』を見た。あと山崎豊子さんの小説「沈まぬ太陽」。太陽がアフリカの地平線に陽が沈む、地平線から太陽が昇る。モンテカルロになると、今度は映画『男と女』、あの辺に影響を受けているね。 ●日本GPでポルシェを抜いたスカイライン 清水:第2回日本グランプリでスカイライン2000GTの生沢徹さんが式場壮吉さんのポルシェ904を1周だけ抜いたという伝説。1周だけだけど、スカイラインがグランドスタンドを駆け降りてきた時にスタンドは総立ちになった。戦後復興の自動車っていうところから、すごく熱量が上がった瞬間だった。日産って、なんでレースとラリーに愚直に取り組んでいったんだろうね。やっぱり技術で世界一を目指したいっていう気持ちが強かったのかな。 高平:技術もだけど、一番オープンでバタ臭いというか、西洋とか世界を最初から考えていたメーカーだったんじゃないでしょうか。時代に先駆けていたことを戦前からやっていたメーカーですよね。
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