《腸活=美肌》って言われるワケ、腸内環境を整える2つのアプローチ方法を伝授!
腸活=美肌と言われる理由
小腸が栄養吸収の役割をもち、大腸は単に水分を吸収する役割にとどまることから、これまで注目されなかった大腸。しかし近年の研究において、小腸よりもはるかに多く存在する大腸の腸内細菌が、健康や美肌づくりを支えているのではないかと考えられるようになってきました。腸活が美肌につながる理由や、具体的な腸活のやり方を紹介します。 【画像】これが「腸内環境」を整える2つの方法です! 腸活がブームになり、第6の栄養素として注目されている食物繊維は、胃や小腸で消化・吸収されません。大腸に届くとようやく消化され、免疫細胞の元となる短鎖脂肪酸を生み出します。短鎖脂肪酸は、体内の炎症を抑えて腸内環境を整える機能を持つ成分です。腸内環境が整えば成長ホルモンの分泌もスムーズになり、肌のターンオーバーの正常化や、コラーゲンとエラスチンの産生促進につながります。
腸活スタート前に知っておきたい「腸内フローラ」
大腸には約1000種類・100兆個もの腸内細菌が存在しているといわれ、腸内細菌の内訳を腸内フローラと呼びます。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、そのどちらでもない中間の菌の3グループで構成されています。いちばん数が多いのは中間の菌であり、次に善玉菌です。相互に関わりをもちながらバランスを保っている腸内細菌ですが、乱れた食生活やストレス、便秘などが原因で悪玉菌が増加します。腸内環境が乱れることで、健康だけではなく肌にも影響が表れてしまいます。
腸内環境を整える2つの医学的アプローチ
腸内環境を整える医学的アプローチとして「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」の2つがあります。 プロバイオティクスは、ビフィズス菌や乳酸菌などの「○○菌」と呼ばれる、生きた良質な菌を直接摂取する腸活の手法です。ヨーグルトや納豆、麹に含まれる菌を取り入れることで、弱った腸内細菌サポートします。しかし、生きた菌の多くは胃酸で死滅してしまうので、腸内に定着せずに排出されてしまいます。一度の摂取ではなく、一定量を定期的に摂取することが必要です。 プレバイオティクスは、腸内細菌のエサとなるさまざまな食物繊維を取り入れることによって、弱った腸内細菌そのものを活性化させる腸活の手法です。バナナやごぼうには水溶性食物繊維のイヌリンが含まれ、オートミールやもち麦には不溶性の食物繊維であるβグルカンが含まれています。これらの食物繊維が腸内細菌によって分解されると短鎖脂肪酸になり、短鎖脂肪酸が腸内を弱酸性に保つことで腸内細菌が活発になるのです。
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