【時系列でわかる②】イスラエルと「ハマス」武力衝突(12日~15日まで)
10月7日、中東パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」が、イスラエルに向けてロケット弾などによる激しい攻撃を開始。イスラエル側も反撃し、武力衝突が激化しています。 武力衝突をめぐる動きを、時系列でまとめます。
すぐわかる▶【そもそも解説】イスラエルとパレスチナ"対立"の歴史と理由
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■日本時間10月12日 ネタニヤフ首相「ハマスは壊滅させる」
イスラエルを訪問しているブリンケン国務長官は12日にネタニヤフ首相と会談し、封鎖されているガザ地区の民間人が退避するための「人道回廊」について協議したということです。ブリンケン長官は「我々は常にあなたの側にいる」と述べ、イスラエルへの支持を強調しました。ネタニヤフ首相は支援に感謝すると共に、イスラム組織ハマスは、過激派組織「イスラム国」同様に「壊滅するだろう」と訴えました。 ブリンケン国務長官は、ヨルダンやエジプトなど周辺国を歴訪し、人道回廊の設置や人質の解放、紛争の拡大防止について働きかけていくとしています。 一方、国防総省は、オースティン国防長官が13日にイスラエルを訪問することを発表しました。
■10月12日 WFP「ガザの食料や水の供給量は非常に危険なレベル」
WFP・世界食糧計画は12日、「ガザの食料や水の供給量は非常に危険なレベルにまで下がっている」として、早急な支援が必要だと訴えました。赤十字国際委員会も「病院の発電機の燃料が尽きようとしている」と説明しています。 また、国際人権団体はイスラエル軍が、ガザなどへの攻撃に燃え広がりやすく消火が困難な白リン弾を使っている事が映像からうかがえるとして使用をやめるよう求めています。
■日本時間10月13日 ガザへの空爆続く 双方の死者2600人超に
イスラエル軍は、12日もガザに対する空爆を続け、イスラエル領内に侵入したハマスの特殊部隊の拠点などを攻撃しました。これまでにガザでは、1537人が死亡した一方、イスラエル側の死者も1200人にのぼっています。イスラエルでは、挙国一致内閣が発足するなどガザへの地上侵攻に向けた準備が進められていて、民間人の被害が拡大する恐れが出ています。