全英で「テニスに飽きた」と失言のトミックが170万円罰金とスポンサー解除
男子テニスのバーナード・トミック(24、オーストラリア)がウィンブルドンでの1回戦敗退後に「正直に言うと、試合中に少し飽きてしまった」などと問題発言し、国際テニス連盟から1万1600英ポンド(約170万円)の罰金処分を科された。豪州のヘラルド・サン紙電子版などが伝えた。 24歳のトミックは2011年にはウィンブルドンで準々決勝に進出し、期待の若手として注目されていた。2016年1月には世界ランキング17位だったが、ウィンブルドン大会前は59位。1回戦敗退後に「一生懸命に取り組み、楽しみ、トロフィーを掲げたりすることに全力を出し切れる感じがしない。モチベーションを見つけられない」などと話していた。 ヘラルド・サンは、「ウィンブルドンの大会役員は、罰金はトミックの記者会見での発言に科せられたとしている。試合中にケガをしていないのにトレーナーを呼んだことではない、と大会役員は話した。“退屈”という言葉がどうやら怒りを買ったように思われる」と伝えている。 しかし、ガーディアン紙電子版は、「トミックは相手選手のリズムを崩そうと、ケガをしていないのに試合中にトレーナーを呼んだことも認めた。その結果、国際テニス連盟から1万1600英ポンド(約170万円)の罰金を科された。彼がこのトーナメントで稼いだのは3万5000英ポンドで(約396万円)。罰金はかなりの額を占めたことになる」と報じた。 いずれにしても、スポーツマンシップに反する態度と発言に対して、罰金処分を科されたようだ。 トミックは国際テニス連盟から罰金処分を受けただけでなく、スポンサーのヘッド社との契約も打ち切られた。 ヘラルド・サンはヘッド社の声明を掲載した。 「我が社のスポンサードアスリートであるバーナード・トミックのウィンブルドンでの発言にとても落胆しました」。 さらにヘッド社の声明は続く。 「彼の意見は、我が社のテニスへの姿勢、テニスへの情熱、プロ意識、試合に対する敬意を全く反映するものではありません。従って、我が社はバーナード・トミックとのコラボレーションを打ち切ることを決めました」とスポンサー契約打ち切りを発表した。