2024年版 「おしゃれ+乗り心地もいい」コンパクトSUV 10選 トレンドど真ん中の大注目モデル
8. アウディQ3
長所:PHEV仕様はお買い得感がある、上級モデルの風合いも感じられる 短所:期待されるほど洗練されていない、インテリアの質感 第2世代となるアウディQ3は、コンパクトSUVクラスの中でも屈指の強さを誇り、ガソリン、ディーゼル、PHEVと幅広いパワートレインが用意されている。クーペスタイルのQ3スポーツバックも選べるが、居住空間を優先するならスタンダードなボディを選ぶ方が良い。 総合力が高く、優れたドライバビリティと十分な広さを備えている。中でも、PHEV仕様はコストパフォーマンスが高い。しかし、乗り心地の洗練度は不十分で、ホイールのインチサイズを大きくしすぎないように注意してほしい。インテリアはやや素っ気なく、もう少し質感を高めてほしいところだ。
9. BMW X1
長所:高い質感、PHEV仕様の電気航続距離、広い居住空間。 短所:トランスミッションとステアリングが「BMW」の基準に達していない、ユーザーインターフェースが貧弱 我々人間と同じように、BMW X1も年月を重ねるごとに大型化している。実際、2022年にデビューした最新の第3世代は、ワンクラス上の初代X3とほとんど差がなくなってしまった。しかし、人や荷物を多く載せるファミリーカーとしては、ある程度のサイズアップは朗報と言える。 X1は、2シリーズ・アクティブツアラーと同じUKLプラットフォームを採用し、マイルドハイブリッド付きのガソリンやディーゼル、PHEV、さらには航続距離430km(WLTP)を謳うバッテリーEVのiX1まで、さまざまなパワートレインが用意されている。 どの仕様も走行安定性が高いが、BMWのスローガンである「駆けぬける歓び」を体現するものではない。グリップとボディコントロールはしっかりしているが、ステアリングフィールに乏しく、クルマとの一体感が薄い。そして、このハンドリングの言い訳にできるほど、乗り心地も良くない。 車載のマルチメディア・システムは慣れるのに時間がかかる。BMWはダイヤルコントロール「iドライブを廃止し、機能の多くをタッチスクリーンに集約した。使いやすい設計であれば、タッチ中心のレイアウトでも問題ない。しかし、残念ながら使い勝手は良いものではない。