2024年版 「おしゃれ+乗り心地もいい」コンパクトSUV 10選 トレンドど真ん中の大注目モデル
6. 日産キャシュカイ
長所:好感の持てるインテリア、あらゆるシーンで快適、使いやすいインフォテインメント 短所:MTは面白いがCVTは退屈 欧州市場における日産の主力モデルの1つであるキャシュカイ。初代モデルは「デュアリス」という名で日本でも販売されていたコンパクトSUVで、現行型は第3世代に数えられる。特に英国で根強い人気を誇り、販売台数ランキング・トップ10の常連だ。 現行型はマイルドハイブリッド付きの1.3Lガソリンエンジンと、シリーズハイブリッドの「eパワー(e-Power)」が設定されている。いずれも刺激的なものではなく、少し息切れ感のあるパワートレインではあるが、注目すべきポイントは他にある。 キャシュカイに試乗した弊誌記者は「家族向けに非常によく考えられた設計で、装備も充実しており、購入や運転にかかる費用もわずか」と述べている。普段使いできる実用車として妥協はない。 MTではなく2ペダルが必要なら、CVT付きのマイルドハイブリッドではなくeパワーを選びたい。 驚くような新要素はないが、日産がユーザーのことをよく理解していることがひしひしと伝わってくる。ノン・プレミアムブランドのクルマが、キャシュカイに勝つのは難しい。
7. メルセデス・ベンツ GLA
長所:PHEV仕様の電気航続距離が長い、運転がしやすい、直感的な操作性 短所:印象が薄い、高速道路ではうるさい 初代GLAは、最低地上高を上げたSUV風のAクラスという内容だったが、第2世代はかなりSUVらしく進化した。メルセデス・ベンツの中では同じプラットフォームで7人乗りのGLBもあるため、ライバルと比較してもややコンパクトに仕上がっている。 パワートレインはガソリン、ディーゼル、PHEVから選択でき、EQAというバッテリーEVもある。ただし、バッテリーEVとしての完成度はまだ完全ではないので、弊誌はエンジン車をおすすめしたい。 最近の改良によりマイルドハイブリッドが導入されたほか、PHEVのGLA 300eでは電気のみの航続距離が延長された。いずれも効率性は向上している。 基本的には、かなり硬めのスポーティなサスペンション・セットアップを採用しているが、ハンドリングは良い。しかし、GLA 300eはサスペンションが柔らかくなり、乗り心地も少し良くなる。ただし、高速道路ではいずれも静粛性に欠ける。インテリアはAクラスでお馴染みのもので、BMW X1ほどのハイテク装備はないものの、使い勝手に優れている。