2024年版 「おしゃれ+乗り心地もいい」コンパクトSUV 10選 トレンドど真ん中の大注目モデル
2. マツダCX-5
長所:運転しやすい、優れたインテリア、長距離でも快適 短所:直進性能は必ずしも十分とは言えない、静粛性に欠ける場面もある ボルボXC40と同様に、マツダCX-5も発売からかなり年数が経ち(2017年発売)、現行コンパクトSUVクラスの中では「シニア」と呼べるだろう。しかし、洗練されたデザインは衰えを感じさせることなく、フレッシュな印象を保っており、走行性能や燃費もクラストップレベルである。 CX-5のインテリアは堅実かつスタイリッシュで美しく、ユーザビリティについては他の自動車メーカーも見習うべきである。居住空間とトランクも十分広い。発売以降、小さな改良を積み重ね、デザインと走りを磨き続けてきた。特に、ハンドリングはコンパクトSUVクラスとしてはずば抜けて良い。 日本車メーカーのモデルとしては珍しく、中速域での力強さと低燃費を両立した2.2L 4気筒ディーゼルエンジンが設定され、欧州市場でもよく選ばれている。2.0L 4気筒ガソリンエンジンは比較的スムーズだが、軽快感に欠ける。2.5L 4気筒ターボガソリンエンジンも、経済性で見劣りしてしまう。 欧州で設定されているマニュアル・トランスミッション(MT)は楽しいが、残念ながらオートマチック・トランスミッション(AT)は融けた雪のようにダイレクト感が薄い。 CX-5は、楽しさ、経済性、実用性がうまく組み合わされているため、多才なクルマを求めるなら検討する価値がある。
3. ヒョンデ・ツーソン
長所:非常に経済的、印象的なデザイン、大人っぽいインテリア 短所:ATの鈍さ、ドライビング・ダイナミクスの乏しさ ヒョンデが販売するツーソン(Tucson)は、現行型で第4世代に数えられる。スタイリング的には地味な先代モデルと一線を画しており、インテリアの質感も高い。 ヒョンデは、特に欧州市場で「高級感」を重視したブランディングを行い、ドイツの高級車ブランドに追いつき、追い抜くべく牙を磨いてきた。その成果がツーソンに現れている。 使いやすさを優先したハンドリングバランスにより、走行性能はかなり無難なものに仕上がっているが、ワインディングロードを走り抜けるのは十分楽しめる。1.6Lのハイブリッドは力強さと低燃費を実現しているが、トランスミッションの働きが少し鈍い。 販売の後押しとなっているのが、充実した標準装備と保証だ。この2点もヒョンデの強みである。 ツーソンは洗練されたコンパクトSUVとして注目を集めている。欧州では近々、インテリアの改良が行われる予定だ。ユニークさは若干失われるものの、使い勝手の良さは維持されるはずだ。