「イカゲーム2」は「1をはるかに上回るおもしろさ」 イ・ジョンジェら3人&監督インタビュー
■支配人の過去に何が シーズン1の衝撃は、ずっと仮面をかぶっていたフロントマンが、実はイ・ビョンホンが演じていたということ、さらに、ジュノが追っていた兄のイノがまさにフロントマンだったという事実だ。イ・ビョンホンの出演は極秘だった。「配信が始まってしばらくして、母から電話がかかってきて、なんで私にまで秘密にしていたのかって、ショックを受けていました。それくらい誰にも言っていなかったので、多くの友人知人から責められました(笑)」 1ではイ・ビョンホンの演技力を発揮する機会が少なかったが、2では仮面を脱いで演じるシーンが多いという。「感情を表現できる部分が増えて、演じがいがありました」。謎だらけだったフロントマンの過去についても2で一部明らかになり、家族思いの人間イノの側面が見える。「どんな経験をして、今何を考えているのか、2を通して伝わると思います」 イ・ビョンホンは「イカゲーム」以前にも、映画「天命の城」(2017)でファン監督作に主演している。「映画の撮影では食事の時も、宿でも、監督とたくさん話し合いましたが、今回は登場人物が多く、それぞれ複雑に絡み合っているので、監督がその場で判断すべきことが多く、どうしても必要なこと以外はできるだけ話しかけないようにした」と言う。作品全体を見渡して最善を尽くすイ・ビョンホンらしい配慮だ。 ウィ・ハジュンは2への出演自体がニュースだった。1でフロントマンに撃たれ、崖から海へ落ちたからだ。「1の時点では死んだのかどうか分からず、個人的には2があるなら何とか生き残って出演したいという気持ちはあったので、生かしてくれたことに感謝しています」と、にっこり。ジュノは2では刑事としてこのゲームを止めなければという使命感と、どうして兄がフロントマンになったのかを聞き出したいという思いで、ギフンと協力して突き進む。 1ではほぼ単独行動だったウィ・ハジュンは「正直、寂しかったです。2ではギフンや新たな出演者と共にするシーンが多く、いいシナジーを発揮できたと思う。船に乗って海上で撮影するシーンもあり、みんなで船酔いしながら撮ったのも思い出です」と、苦笑い。演じる上で難しかったのは「ジュノはあまり感情を表に出さない点。演じる立場ではもどかしい面もあり、どの程度感情を表現するか迷うところ、ファン監督は繊細なディレクションで導いてくれた」と、振り返る。