IBF世界Lフライ級2位決定＆OPBF東洋太平洋タイトルマッチ12回戦　タノンサック対谷口　1回、パンチを浴びせる谷口（左）（撮影・上山淳一）

＜プロボクシング：IBF世界ライトフライ級2位決定＆東洋太平洋同級タイトルマッチ12回戦＞◇15日◇HOS住吉スポーツセンター 　元WBO世界ミニマム級王者谷口将隆（30＝ワタナベ）が「世界前哨戦」で惜敗した。IBF世界ライトフライ級2位の座も懸け、東洋太平洋同級王者タノンサック・シムシー（24＝タイ）に挑んだものの、1－2（112－116、115－113、113－115）の判定負けを喫した。 　サウスポースタイルの谷口は1回に左ボディー、2回には左ストレートをヒットさせて先行。4回から強打のタノンサックの接近戦で押されると、9回には左ストレート、10回には4連打で攻め込んだ、11回、眉間カットで流血しながらも、右フックを的確にヒット。最終12回までボディー攻撃を中心に競り合ったが、僅差の判定で敗れた。 　同カード発表後、IBF世界同級ランキングでタノンサックが4位、谷口が7位に入っており、IBF2位決定戦に設定された。勝てば、ミニマム級に続く世界2階級制覇へのチャンスが広がるはずだったが、大事なリングで勝ちきれなかった。 　ライトフライ級転向後から3連勝でストップした。今年から指導を受ける小口忠寛トレーナー（55）とのタッグでパワフルかつ破壊力のあるパンチも身につけてきた。谷口は「（前担当トレーナーの）伯耆（淳）さんにはうまさを教えてもらい、今は小口さんから強さを教わっている。タノンサック選手の嫌がる展開をつくりたい」と意気込み、強打を誇る東洋太平洋王者とギリギリの戦いをしていたが、最後に届かなかった。