滑川の歴史的建物巡ろう 25年3月22日・23日フェス、10ヵ所以上一斉公開
滑川市内に残る歴史的建築物10カ所以上を一斉に公開し、来場者に巡ってもらう「なめりかわ建物フェス(なめフェス)」が来年3月22、23の両日、同市で開かれる。国登録有形文化財など普段は非公開だったり、訪れる機会が少なかったりする建物を見ながら街を巡り、市民らに滑川の魅力を再発見してもらう。実行委員会が2日、中滑川複合施設「メリカ」で記者会見を開き、イベントをPRした。 なめフェスは市内外の建築関係者、建築系のイベント開催やグッズ制作を手がける東京のデザイナーやコンサルタントらでつくる実行委員会が企画。ことしの県まちづくりコンテストではグランプリを受賞した。建築物の一斉公開イベントは大阪や東京など都市部で開かれている一方、全国的にはまだ珍しい取り組みという。 なめフェスでは、国登録有形文化財の旧宮崎酒造や有隣庵、田中小学校旧本館、廣野家住宅、養照寺など、普段は一般公開されていない建築物を中心に巡ってもらう。建物の維持管理の観点などから有料のチケット制にする予定。予約制でガイドツアーなども実施する。 実行委員長の法澤龍宝さん(滑川市、法澤建築デザイン事務所代表取締役)は「"古い建物"と感じる建築物は、当時の最先端の技術と道具を持ち合わせている」とし「建物を通して文化も学び、後世に引き継ぐ枠組みをつくっていきたい」と抱負を語った。