現時点での"最強"ETF! ついに上場した「iFreeETF FANG+」をレビュー
投資家に期待される「iFreeETF FANG+」
さて、そろそろ本題に入る。1月10日上場したETF「iFreeETF FANG+」は、マザーファンドを通じてビッグテック銘柄に投資し、「NYSE FANG+指数」(円ベース)との連動を目指した商品だ。 ちなみに、同指数における上記10社の構成比率は、昨年9月末時点で約10%ずつに分散されている。つまり「iFreeETF FANG+」は、「ビッグテック10社に10%ずつ分散投資したETF」ということになる。 ETFであるため、個別株のように市場が開いている時間はいつでも売買可能だ。信託報酬は0.605%で、決算は6・12月の年2回。NISA成長投資枠の対象商品である。 兄弟分の投資信託「iFreeNEXT FANG+インデックス」 と比較してみよう。 iFreeNEXT FANG+インデックス iFreeETF FANG+ 種類 投資信託 ETF 信託報酬 0.775% 0.605% 投資対象 NYSE FANG+指数 10銘柄 NYSE FANG+指数 10銘柄 NISA 成長投資枠/つみたて投資枠 成長投資枠のみ 売買単位 100円以上1円単位 1口の価格 売買金額 「約定日」の基準価額 時価 実は今回のETF、大和AMが2018年から運用する投資信託「iFreeNEXT FANG+インデックス」と同じマザーファンドで運用される。つまり、すでに投資信託で運用している商品のETF版を作っただけなのだ。 「昨年にスタートした新NISA以降、iFreeNEXT FANG+インデックスの純資産は急速に増えた。昨年末に4200億円を突破している」と、大和AMの小松社長は語る。 ETFは個別株と同様、市場が開いている時間にリアルタイムで売買できる点が魅力。また、信託報酬が安い点も注目だ。ただし、投資信託とは少し購入方法が異なる点は、注意が必要かもしれない。 ちなみに、投資信託の「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、2018年当初の基準価額1万円から大幅に上昇し、現在では7万円台を推移している。日経新聞によると、5年リターンはつみたて投資枠の対象ファンドの中でダントツだという。 また、NYSE FANG+指数は、時価総額だけでなく、売上高対株価比率や売上高成長率といった、売上高に関する銘柄基準を設けていることも高評価を得ている。