現時点での"最強"ETF! ついに上場した「iFreeETF FANG+」をレビュー
NYSE FANG+指数とは何か
現在のNYSE FANG+指数は、FANGの4社にアップルとマイクロソフト(Microsoft)を加えた6社が主軸。さらに四半期ごとに入れ替えの可能性がある4社を加えた、総計10社が構成銘柄となっている。その成り立ちがFANG「+」の由来だろう。 そんなNYSE FANG+指数の最新構成銘柄は、以下のとおりだ。 フェイスブック アマゾン ネットフリックス グーグル アップル マイクロソフト エヌビディア(Nvidia) クラウドストライク(CrowdStrike) サービスナウ(ServiceNow) ブロードコム(Broadcom) 下位の4社が変動する可能性のある銘柄となる。だが、エヌビディアについては説明不要だろう。 残り3社は、いささか知名度に劣るが、いまや同様にビッグテックの一翼を担っている。ちなみに、クラウドストライクはサイバーセキュリティー大手、サービスナウはクラウド関連企業、ブロードコムは通信インフラ企業だ。 「NYSE FANG+指数を構成するのは各分野で高シェアを握る企業であり、安定的に高収益をもたらしてきた」と、大和AM代表取締役社長の小松幹太氏は、1月10日に東京証券取引所で開催された同ETFの上場セレモニーにて語った。 「これらの企業は将来的な競争力、成長力が期待できる。これまでにおける指数のパフォーマンスは、S&P 500に大差をつけている」
現在は、テスラが不在のFANG+
当然、このNYSE FANG+指数は、時代に合わせて構成銘柄が変化してきた。昨年9月の変更ではテスラ(Tesla)と他1社が除外され、サービスナウとクラウドストライクが採用されている。 当時のテスラは、時価総額や1日平均の売買高は高かったものの、PSR(売上あたりの時価総額)や売上高成長率が相対的に低く、マイナスポイントとなったようだ。だが、2025年1月現在は、トランプトレードで株価は上昇している。売上の実態が伴えば、構成銘柄として復活するかもしれない。 大和AMによると、2014年9月を基準100とした場合、2024年9月の段階でS&P500は458、FANG+は1563だという(円ベース)。つまり、S&P500の3倍以上のパフォーマンスが得られたことになる。ビッグテック以外も成長しているが、近年の米国株の躍進は特にビッグテックが牽引してきた。