イブラヒモビッチがイタリアの「国民的スター」への階段を――【現地発】
ユニホームとタキシードのいずれでも偉大なアクター
サンレモ音楽祭の全5日間で舞台に立ったイブラヒモビッチ。親友のミハイロビッチ(左)を含めた4人で、一度だけ歌唱も披露した。(C) Getty Images
有名音楽祭を盛り上げたのが、ズラタン・イブラヒモビッチだ。持ち前の存在感と求心力、そして率直さで大人気を博したスウェーデン人は、イタリアにおける「国民的スター」への階段をひとつ上った印象すらもある。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2021年3月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 「サンレモ音楽祭」の通称で親しまれている「フェスティバル・デッラ・カンツォーネ・イタリアーナ」(イタリア歌謡フェスティバル)は、1951年から70年間に渡って多くの人々に親しまれてきたイタリアの国民的行事だ。今年も例年通り、3月第1週(2~6日)に開催。ただし、新型コロナウイルス禍を考慮し、会場のリグーリア州サンレモのアリストン劇場には出演者とオーケストラだけが入り、観客はなしだった。 例年との違いは、
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