FA甲斐拓也の巨人移籍は「野球人生の中でも最大の分岐点」ソフトバンク渡邉陸、来季の正捕手取りへ不退転の覚悟で臨む
ソフトバンク6年目の渡邉陸捕手(24)が18日、1軍定着へ不退転の覚悟を示した。 ■「あの小さかった真凜ちゃんが…」秋山幸二さん長女が花嫁姿【写真】 今季まで不動の正捕手だった甲斐拓也が国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人に移籍。今季は1軍出場なしに終わった若武者は「野球人生の中でも最大の分岐点なのかなと思います」と奮い立っている。 今季は甲斐が8年連続で100試合以上出場する一方で、5年目の海野隆司が38試合でスタメンマスクをかぶり、9年目の谷川原健太も2軍で経験を積むなど、球団も〝ポスト甲斐〟の育成を進めてきた。ただ、現時点で正捕手競争は横一線だ。 渡邉が悔やんでいることがある。「やっぱり甲斐さんがいる時にポジションを奪いたいっていうのはあった。それはかなわなかった」。2022年に広島戦で森下暢仁から2打席連続アーチを放つなど鮮烈なインパクトを残しながら、ここ2年は1軍で出場機会を得られずに苦しい時期を過ごし、甲斐から正捕手の座を奪い取ることはできなかった。 超えられなかった大きな壁から技術面で直接教わることはなかったが、多くのことを学んだ。「ピッチャー想いは本当に感じられた。一つ一つの行動や発言も、余裕があるっていうか。大きく構えているみたいなところは感じていた」。一つ一つの振る舞いから感じ取ったことを自身の成長に生かすつもりだ。 ライバルとの争いに勝つだけでなく、チームを勝利に導くことが正捕手に求められる役割だと分かっている。この日はみずほペイペイドームを訪れ、来季への準備を進めた。「甲斐さんがいなくなって優勝できないとかは、やっぱりキャッチャーとして嫌なので」。千載一遇の機会を逃すわけにはいかない。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社