3－0の後半30分にハットトリックを決め、右手で「3」を示す開志学園JSC阿部（撮影・小林忠）

＜全国高校サッカー・新潟県大会：開志学園JSC5－0北越＞◇26日◇準々決勝◇新潟聖籠スポーツセンターアルビレッジ 　前回大会準優勝の開志学園JSCが北越を粉砕し、日本文理との準決勝（11月2日）に駒を進めた。0－0の後半6分、DF岡田剛輝（3年）が先制点を決めると、エースのFW阿部日夏太（3年）が同7、21、30分と連続ゴールを奪い、ハットトリックを達成。最終盤には途中投入のFWイヴァニツキー・レオ（3年）がダメ押した。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　圧巻のパフォーマンスでJSCを勝利に導いた。エースの阿部は岡田の先制点直後の後半7分、相手キックオフのバックパスをかっさらうと左足でこの日1点目。続く同21分には頭で加点し、同30分に豪快に右足を振り抜き、ハットトリックを決めた。これで今大会3試合で11得点。「目標は得点王。もっともっと欲しい」。優勝するまで満足はしない。 　前半は5バックで守備を固める北越の激しいマークに手を焼いたが、後半からスピードを生かした背後へのランニングを増やして相手最終ラインに穴をあけ、チームの猛攻を引き出した。宮本監督は3得点のエースに「出来すぎ。試合の中で相手のウイークを感じ取り、得点につなげていた」と合格点をつけた。 　JSCは前回大会と、今春の県総体で決勝に勝ち進むも、ともに絶対王者・帝京長岡に敗れている。強豪大への進学が決まっているゴールゲッターは「俺が点を取ればチームも勝ち続けられると思っている。準決も点を取って、決勝に進む」と自覚たっぷり。高校生活最後の集大成。得点王＆県王者の2冠に向け、阿部がゴールネットを揺らし続ける。【小林忠】