[MOM5011]流通経済大柏FW山野春太(3年)_3試合連続先制ゴール!ライバルを追ってきた“スーパーヤマノ”がエース級の活躍中
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ Sponsored by アディダス ジャパン] [1.4 選手権準々決勝 流通経済大柏高 8-0 上田西高 フクアリ] 【写真】なでしこDF北川ひかるが母と韓国旅行「とてつもなく美人」「モデル?」「アップ、めちゃカワ」 躍動中の“スーパーヤマノ”が3試合連続の先制ゴールだ。流通経済大柏高は前半13分、FW山野春太(3年=tfaジュニアユース出身)が左SB渡邊和之(3年)のパスで左サイドを抜け出す。ファーストタッチも決まって一気にPAへ侵入した背番号9は、イメージ通りに右足シュートをファーサイドのネットへ流し込んだ。 「前半の入りっていうことで、背後はいつも以上に積極的に狙っていて、そこで自分が上手く得意な形で抜け出して、スピード乗ったままゴールまで向かって流し込むだけの状況まで持っていけたんで、いい形で点を取れた」と微笑んだ。 この日は、立ち上がりに右サイドでの抜け出しから切り返しを交えたドリブルで一気にゴール前まで潜り込んで左足シュート。先制点後も、浮き球を抜群の跳躍で胸トラップしてから、ドリブルシュートに結びつけるシーンがあった。 「自分、身体能力は高い方だと思うので、ジャンプとかも活かしながら、そういう難しいボールもトラップして、前もぐって、もうガンガンゴールまで向かっていけるプレーも得意なので、それはどんどん出していけたらなと思います」。そして、前半37分には左クロスの折り返しを頭で押し込んでこの日2点目のゴール。今大会の得点数を4とした。 3点目のチャンスを活かせずに途中交代したものの、今季、怪我などによってプレミアリーグEASTで5試合無得点だったストライカーが、FW粕谷悠(3年)らチームメートのサポートも力にエース級の活躍を見せている。 身体のキレが向上するように夏明けから意識して取り組み、選手権開幕1か月前のプリンスリーグ関東2部でハットトリックの活躍。大会直前の練習試合での4戦連発を経て、躍動中の山野は「身体のキレとかは凄く意識していて、もう準備は誰よりもしている自信があるんで、そこでも身体は動いてるっていう自信はあります」と胸を張る。 2年前、1年生チームで非常にキレのあるドリブル、シュートを武器に大活躍し、Aチームの選手権予選に先発出場。活躍を目の当たりにした榎本雅大監督から「スーパーヤマノ」と評されるなど、一際期待される存在だった。2年時にも出場機会を増やしていたが、怪我もあってブレイクすることはできず。そして、今年は苦しい1年間を過ごしてきた。 一方でtfaジュニアユース時代からチームメートのMF柚木創(3年)が、U-17日本代表やU-17日本高校選抜で活躍。「エノさん(榎本雅大監督)からも2年生の時にはもう柚木が代表に入って、『オマエも付いて行けよ』『追いつけ』っていうことは言われていて。自分もその2年生の時は結構プレミアとかで出させてもらったんですけど、そこでも後期はなかなか結果も出せず、最後怪我で選手権とかも出れなかったので、そこは(先を行く)柚木ともいい競争というか、いいライバルでありながら、いい仲間でやって来れました」。一時は差をつけられていたが、諦めずにコンディションを向上。今大会、柚木も好プレーを見せているが、山野はそのライバルを凌駕するような活躍を続けている。 次は国立競技場での準決勝。「ベスト4まで来たっていう実感はまだあんまり湧いてないんですけど、あと1週間あるので、チームとしても、個人としてもいい準備して、ほんとに準決、決勝、日本一取れるまで気抜かずに、ほんとにいい準備していきたいです」。そして「得点王を取れればいいかなって。目指しています」と野心を口にした。 流経大柏が選手権と全日本ユース(U-18)選手権の2冠を達成した2007年度のエースFW大前元紀は同年度のインターハイ、全日本ユース(U-18)選手権、選手権で得点王3冠。その大前のように、“スーパーヤマノ”が優勝と得点王と目指す。