大一番のカギを握る二人の至宝ムシアラとヴィルツ 違いはゴールへの関わり方
ともに21歳で代表でも主軸
28日(現地時間)に行われるブンデスリーガ第5節で、首位バイエルン・ミュンヘンと2位レヴァークーゼンの直接対決が予定されている。 この試合は、トーマス・トゥヘル前監督の後任として今回から指揮を執っているヴァンサン・コンパニ監督率いるバイエルンにとっては真価が問われる一戦であり、レヴァークーゼンにとっても昨季の無敗優勝に続くリーグ連覇を狙うためには絶対に負けられない試合となる。 ハリー・ケイン、マイケル・オリーセ、グラニト・ジャカ、ヴィクトール・ボニフェイスといった豪華な顔ぶれが並ぶ両チームの中でも、とりわけバイエルンではジャマル・ムシアラ、レヴァークーゼンではフロリアン・ヴィルツのパフォーマンスが勝敗に大きく関わって来るのは間違いないだろう。 ともに21歳の若さでドイツ代表でも攻撃の主軸を担っている二人だが、持ち味は微妙に違う。ドイツ紙『Bild』によると、ムシアラはこれまでブンデスリーガでは118試合に出場して199本のシュートを放ち、36ゴールを記録。これに対してヴィルツは113試合出場でシュート165本29ゴールとなっていて、個人の得点力という点ではムシアラの方がやや優れた数字を残している。 一方、チャンスメイクに関する数字ではヴィルツの方が優勢となっている。ヴィルツはこれまでのキャリアの中でブンデスリーガでは計268本のシュートをアシストしているのに対して、ムシアラのアシスト数は167。今季だけの記録を見てもヴィルツが16アシストであるのに対してムシアラは5アシストにとどまっている。 個人で局面を打開して独力でゴールを決める能力に秀でているのがムシアラ、チームメイトとの連携の中でより多くのチャンスを演出できるのがヴィルツのようだ。 シーズン序盤最大のビッグマッチでより強い輝きを放つのは、果たしてどちらなのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部