石川祐希は“堅実な守備”でミラノの逆転勝利に貢献! OHカジースキ復帰間近か。次戦がレギュラーシーズン最終節
現地時間2月25日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2023-24シーズン後半10節が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、ジョイエッラ プリズマ・ターラントとアウェーで対戦し、セットカウント3‐1(27-29、25-22、25-14、25-21)の逆転で勝利を収めた。 【PHOTO】しなやかに舞う! 日本男子バレーが誇る”エース”石川祐希の厳選メモリアルフォトを一挙公開! 前節で5連勝中のヴェローナをストレートで倒し、プレーオフ出場を確定させた7位ミラノ。エース5本を決めた石川をはじめ好調だったサーブに加え、ミドルブロッカー(MB)マルコ・ヴィテッリがアタック決定率90%をマークするなど、負傷離脱中の主将MBマッテオ・ピアノとアウトサイドヒッター(OH)マテイ・カジースキ(ブルガリア)の不在を感じさせない戦いぶりで快勝を収めた。 11位のターラントは、前節に4位だったピアツェンツアとの2時間半に及ぶ激闘を制して、降格回避が決定。その試合では、身長194cmのOHミゲル・グティエレス(キューバ)がアタック決定率71%にエース6本とブロック2本で32得点を叩き出した。順位は低迷しているが、上位勢との対戦を含めフルセットマッチがリーグ最多の9試合(2勝7敗)と粘り強く、侮れない相手だ。腰痛による離脱から復帰途中だった石川が守備限定で出場したシーズン前半の対戦もタイブレーク。ミラノが2セットダウンから最終セットを15-3で圧倒し、逆転勝ちを飾った。 石川は5試合連続でキャプテン代理として出場。司令塔パオロ・ポッロ(イタリア)、OHオスニエル・メルガレホ(キューバ)、MBのアグスティン・ロセル(アルゼンチン)とマルコ・ヴィテッリ(イタリア)、オポジット(OP)フェレ・レゲルス(ベルギー)とともに先発を務めた。 第1セットで序盤から劣勢が続いたミラノは、終盤に石川のサーブで連続ブレークに成功して接戦へ持ち込む。21-21としたところで、前節からベンチ入りしていたカジースキをリリーフサーバーに起用すると、石川が味方の好守を生かすブロックアウトでリードを奪う。1点を争う展開のなか、相手のセットポイントを2度にわたり阻止して試合先行のチャンスを掴むが、手痛いサーブミスの後に連続でラリーを落とし、セットを献上した。 第2セットはターラントのミスにも助けられ、前半からブレークを重ねる。後半に入ると、リードを最大5点差まで広げる。終盤にバックアタックをブロックに阻まれた石川は、このセットを無得点で終えるも、迎えたセットポイントに安定感抜群のレセプションでレゲルスのブロックアウトを引き出し、セットを奪取。第3セットはレセプションの精度を欠いた相手を大差で抑え込んで連取し、勝利へ王手をかけた。