【レビュー】ヒルベルト 'スルド' ラミレス、クリス・ビラム=スミスを破りクルーザー級統一王者に | ボクシング
クルーザー級のヒルベルト・ラミレスがクリス・ビラム=スミスを破りクルーザー級統一王者となった。
日本時間11月17日、WBAクルーザー級世界王者のヒルベルト 'スルド' ラミレスがサウジアラビアのリヤドでWBO同級王者クリス・ビラム=スミスと対戦した。『リヤド・シーズン・ラテン・ナイト』と冠されたイベントで行われたこの統一戦では、ラミレスが数ラウンドをかけてリズムをつかんだ。 その後、ラミレスは滑らかなフットワークと多数のパンチでクリス・ビラム-スミスを圧倒。WBAのベルトにWBOのタイトルを加え、クルーザー級統一王者となった。 最終的に試合は判定にもつれ込み、116-112、116-112、116-113とジャッジはいずれもラミレスを支持した。なお、DAZN独自の採点によると、118-110でラミレスの勝利となっていた。 序盤の2ラウンドでは、ビラム=スミスが体格の優位を活かし、力強いパンチで先手を取った。しかし、第3ラウンドからラミレスが調子を上げはじめた。 第4ラウンドでは、ビラム=スミスがラミレスのフットワークに対応しきれないことが明らかになった。ラミレスの動きが、英国人ファイターの大きな課題となった。 ラミレスはその弱点を狙い、右手の強烈なパンチでガードを破り、ストレートの左と左フックを決め、さらに体へ刺すようなパンチを連打した。 この時点から、ラミレスはビラム=スミスに対して自由に攻撃を展開。ビラム0スミスも気丈に戦い続けたが、ラミレスの勢いを止めることはできなかった。 試合のスコアで大差をつけたラミレスだが、12ラウンドでは激しい攻撃でフィニッシュを狙っていた。ノックアウトは達成できなかったが、この勝利で船籍を47勝1敗(30KO)と伸ばし、ビラム-スミス(20勝2敗、13KO)を明確に上回る実力を見せつけた。
Mark Lelinwalla