ユニクロがヨーロッパで存在感、好調の理由とは?
◆欧州で「カシミヤクルーネックセーター」が人気
欧州では、トレンドを捉えたアイテム以外にも、カシミヤ、エクストラファインメリノ、リネンといった天然素材を用いた商品も人気を集めている。特に「カシミヤクルーネックセーター」は、メンズ・ウィメンズともに9月、10月のヨーロッパにおけるニット販売実績で1位を獲得。99.90ユーロ(約1万6580円)という価格帯と品質のバランスに加え、豊富なカラーバリエーションが支持されており、パリの現地スタッフによれば普段から「シャネル(CHANEL)」や「エルメス(HERMES)」などのハイブランドを愛用する富裕層からの人気も高いという。 国内での販売価格は9990円。昨年の同モデルの価格はウィメンズが9990円、メンズのみ1万2900円だったが、原毛の価格交渉に尽力し、クオリティを下げることなく価格の見直しに成功した。担当者は「1人でも多くの方に手にとってほしいという想いから、企業努力を重ねて価格を引き下げた。今秋冬のイチオシアイテムの一つでもあるので、日本での反響にも期待したい」とコメントしている。