【モートン病】になりやすい人の特徴をご存じですか? 症状・原因を医師が解説
モートン病は予防できる病気なのか
編集部: モートン病に似ている症状が出る病気はありますか? 長﨑先生: フライバーグ病(人指し指の付け根の痛みを伴う中足骨頭の壊死)、関節リウマチ、中足骨疲労骨折などがあります。 編集部: どのようなタイミングで受診するべきですか? 長﨑先生: 神経腫になるまで病態が悪化すると手術を要する場合もあるため、症状が悪化しない内に早めに受診することをおすすめします。ほかの病気の可能性もありますので、専門家の診断のもと適切な治療を受けましょう。 編集部: モートン病を予防する方法について教えてください。 長﨑先生: 足部内在筋のエクササイズ(タオルギャザー、足の指のグーチョキパー運動)、足関節背屈ストレッチ(アキレス腱伸ばし)などの運動療法、横幅の窮屈な靴やハイヒールなどの足趾を背屈させるような靴の常用を避けることが予防において重要です。
編集部まとめ
モートン病は、足の指の付け根に痛みやしびれを引き起こす病気で、多くの女性に影響を及ぼします。足の変形やハイヒールの常用などが原因とされ、放置すると神経腫が形成され手術が必要になることもあります。 しかし、適切な靴の選び方や足のエクササイズ、早期の病院受診によって症状を予防・軽減することが可能とのことでした。日常生活での小さな工夫が健康な足を保つ鍵となります。本稿が皆様の健康維持の一助となりましたら幸いです。
【この記事の監修医師】 長﨑 和仁 先生(下北沢病院) 慶應義塾大学医学部卒業。国内の病院に8年勤務後、スタンフォード大学外科フェローとして渡米。帰国後、浜松赤十字病院外科部長・創傷ケアセンター勤務、さいたま市立病院血管外科医長を経て現職。日本血管外科学会 血管内治療認定医。日本外科学会 専門医・指導医。心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医・指導医。アジア心臓血管外科学会 国際会員。著書に「足の先生!足のむくみ、だるさ、冷え、下肢静脈瘤どうすればラクになるか教えてください。(アスコム)」「新しい『足』のトリセツ(日経 BP)」。血管外科医として、『名医の THE 太鼓判!』をはじめ多くのメディア出演。
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