能登の被災者「格別の湯だった」 自衛隊の入浴支援が終了
能登半島地震後に石川県珠洲市で続いていた陸上自衛隊による被災者への入浴支援が31日夜で終了するのに当たり、報道陣に仮設風呂の様子が公開された。利用者は「助かった」「格別のお湯だった」と感謝を口にした。自衛隊派遣は同日で終了し、9月2日に撤収する予定。 「最後だからもっと入っていたかった」。珠洲市の宝立小中学校に設けられた仮設風呂には午後3時の利用開始から、仮設住宅や近所の人が次々と訪れた。自宅の風呂場が地震で壊れ、1月から毎日通ったという田中和子さん(72)は「ここで顔見知りや隊員と話すのが心の支えになっていた。明日からは少し寂しくなる」と惜しんだ。