卓球・張本智和「悔しいですけど良い試合だった」 世界4位の中国・樊振東に惜敗し4強逃す
◇パリオリンピック2024 卓球 男子シングルス準々決勝(大会7日目=日本時間2日、パリ南アリーナ) 【画像】前回銀の中国・樊振東選手に死闘 張本智和選手 卓球男子シングルスの準々決勝で、世界ランク9位・張本智和選手が世界ランク4位・中国の樊振東選手に3-4(11-2、11-9、4-11、7-11、11-4、7-11、7-11)のフルゲームの末、敗れました。 「試合に負けてしまったので、どんだけ良い試合しても悔しい」 張本選手は、2ゲームを連取する最高の試合展開。ゲームカウント3-2と勝利まであと1ゲームとしますが、第6、7ゲームといずれも7-7から突き放されました。 最終ゲームの前には「中国に勝つには4-3でしか勝てないぞ、と4-2以下でそんな簡単には勝てないんだ、3-3で舞台は最初から決まっていたんだと言い聞かせてやった」と張本選手。つかみかけた勝利を逃し、しゃがみ込んでうなだれました。 樊振東選手は前回大会シングルス銀メダルの中国トップ選手。この舞台であと一歩まで追い詰めたことには、「この大舞台で中国の金メダリスト候補とこれだけの試合ができたって言うのは東京大会でなかったことですし、間違いなくこの試合を楽しむことができました」と振り返ります。 「いまの100%じゃ彼にはまだ届かなかった、オリンピックのメダルに届かなかったというのが現実」としつつも、「4年間もっと頑張れば次こそメダルに届くんじゃないかってやりながら思っていたので、悔しいですけど良い試合だったとは思います」と語りました。 さらに「勝っても負けてもこういう試合をすれば、卓球を好きになってくれる方が増えると思いますし、それはいいことですけど、やっぱり最後は自分自身を喜ばせるためにはメダルっていう結果しかないので、今日の試合を見てたくさん卓球を好きになっていただけたら、また4年後、4年後とは言わず次の大会でも応援していただけたらすごくうれしいです」と前を向きました。 張本選手は、団体戦にも出場。日本男子3大会連続のメダルを目指します。