岩井千怜、夢は世界進出も「まずは目の前の川奈」 難敵の高麗グリーン「悪いイメージはない」 フジサンケイレディスクラシック
◇あす開催 フジサンケイレディスクラシック 川奈から世界へステップアップ! 女子ゴルフの「第42回フジサンケイレディスクラシック」(フジテレビ、産経新聞など主催、夕刊フジ後援)は19日に静岡・川奈ホテルGC富士Cで開幕。昨年初出場で2位タイと健闘した〝岩井ツインズ〟の妹・千怜(21)は、難敵の高麗グリーンにも「悪いイメージはない。嫌いではないです」と〝川奈制覇〟に目を光らせた。 (清水満) 【写真】フジサンケイレディスクラシックの前夜祭に華やかな衣装で登場した岩井千怜ら いつも一緒にいる双子の姉・明愛はいない。千怜は「姉はひとつ上の舞台にいる」とちょっと唇をかんだ。明愛は今週、米女子ツアーのメジャー第1戦「シェブロン選手権」(米テキサス州)に参戦している。 前週「KKTバンテリンレディス」の試合後に熊本で姉とラーメンを食べながら、「頑張って!」と送り出した。もちろん妹にも「世界で戦いたい」という大きな夢があるが、「メジャーに出るぞ! とかはない」とも。そのこころは? 「いまキツイところで戦っている。キツイときに頑張っていれば次のステージにつながる。一試合、目の前の一打に集中する。それがいま私にできることかな。それを信じてやってます」 今週の舞台は「景色がすごくきれい」と千怜も絶賛する川奈GC。日本で唯一、世界ゴルフ100選にも選ばれた。美とは裏腹に厄介なのが高麗グリーンである。芝目が強く、ボールの転がりにも強い影響力を及ぼす。苦手とする選手は多いが、千怜は「意識はあまりしないけど、悪いイメージはない」という。攻略法は「弱くなってショートすると芝の影響で切れる。そこは気を付けたい」と。今季開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」も高麗芝だったが、優勝を飾った。苦手意識はない。 オフには所属するHONDAの野球チームやヨネックスのバドミントン部など〝異種スポーツ〟との合同自主トレを行った。「皆さん、常に争って競争力がすごい。向上心というか、トレーニングもハードで…。私もやんなきゃって」。例年以上に体を鍛えた。おかげで周囲から「背中が大きくなったね」と。自らの〝成長〟に目を細めた。 世界進出は夢…というが世界ランキングはもっか48位(16日現在)。世界ランク40位以内が出場できる「シェブロン選手権」は逃したが、残るメジャーのうち「全米女子オープン」(5月30日開幕)は出場権が同75位以内ですでに確定。「全米女子プロ選手権」(6月20日開幕)、「エビアン選手権」(7月11日開幕)、「AIG全英女子オープン」(8月22日開幕)は、いずれも同50位以内と〝出場圏内〟にいる。世界は夢でなく、すぐそばにある。
「それもありますが、まずは目の前の大会…」という千怜。川奈という舞台に燃えるつもりである。