手取り25万円、奨学金の返済が「月1万6000円」あります。老後資金も貯める必要があるのですが、“奨学金の返済”とどちらを優先すべきでしょうか?
優先順位を決める際の注意
奨学金返済と老後資金準備の優先順位を決める際には、現在の経済状況、将来の収入見込みと支出予測、個人のリスク許容度を考える必要があります。 例えば、手取りが月25万円で奨学金返済が1万6000円、生活費が18万円の場合、5万4000円が自由に使える金額となり、優先順位としては、まず奨学金の返済を確実に行い、次に緊急時の貯蓄を確保します。その上で、残りの資金で老後資金の積立を試算するのが賢明です。 個人の状況により最適な配分は変わりますが、短期的な債務返済と長期的な資産形成のバランスを取ることが重要です。
バランスを取るための具体的な方策と工夫
奨学金返済と老後資金準備のバランスを取るには、予算管理と具体的な工夫が不可欠です。 まず、固定費の見直しから始めましょう。例えばスマホのプランを月額7000円から5000円に変更する、月額1000円のサブスクリプションを解約するなど、わずかな工夫でも月に3000円の節約になります。 1杯500円のコーヒーを家で淹れる(1杯50円程度)、1食800円のランチ外食を自炊の弁当(材料費300円程度)に変更するなど、日々の小さな節約も効果的です。 次に、奨学金返済プランの見直しを検討しましょう。可能であれば、返済期間の延長や返済額の調整を奨学金提供機関に相談してみるのも一案です。これにより、毎月の返済負担を軽減し、老後資金の積立てに回せる金額を増やせる可能性があります。 そして、老後資金は段階的な積立方法を考えましょう。例えば、最初は月1000円から始め、半年ごとに500円ずつ増額していくなど、徐々に積立額を増やしていく方法があります。 最後に、自動振り込み設定の活用をおすすめします。給与日に奨学金返済と老後資金積立ての自動引き落としを設定することで、必要な支払いを先取りしておくことができます。
まとめ
奨学金返済と老後資金準備の両立は、確かに難しい課題ですが、適切な計画を立てて実践することで可能となります。短期的な債務返済と長期的な資産形成、どちらも将来の経済的安定にとって欠かせません。 長期的な視点を持ち、日々の小さな努力や積み重ねが、両立への鍵といえます。 出典 株式会社日本信用情報機構 「開示結果の見方」のよくある質問 JICCに登録されている信用情報は、どのくらいの期間登録されるのですか? 執筆者:西村りえ 2級ファイナンシャルプランナー、AFP
ファイナンシャルフィールド編集部