高カロリーは逆効果。パフォーマンスを向上させるために摂取すべき食べものは?
仕事やスポーツで目標を達成したいときには、食べ物の力を借りたいもの。 ただ、ブリティッシュコロンビア大学の研究( Oxford Academic)からは、食べ物をエネルギー源とみなす人ほど、誤った選択をしてしまいがちなことが示されています。 研究者がいうように、誤った食べものの選択は栄養に関する知識が足りてないことからくるのかもしれません。 もし、頭を使う作業では脳に糖分を補給、体力勝負の際は筋肉にも…といった説を盲信しているとすれば、ここらで栄養に関する基礎知識を身につける必要がありそうです。
パフォーマンスを高めたいと高カロリーなものを選びがち
この研究では、食文化の異なる3つの地域(アメリカ、カナダ、フランス)から被験者を募り、いくつかの実験を行なっています。 一連の実験で、認知的か身体的かに関わらず、パフォーマンスを高めるような目標を設定すると、高カロリーの食べ物が消費される傾向が表れました。
自分の身体は車、食べ物はガソリンと捉えているから?
それぞれの実験では、被験者の信念を確かめるために、自分の身体に対するイメージが「車、寺院、遊び場」のどれに近いかランク付けしてもらっています。 食べ物の消費傾向との関連性をみたところ、自分の身体を「車」と見なしている被験者は、低栄養/高カロリーな食べ物を消費する可能性がもっとも高いということがわかりました。 この結果から、車にガソリンを補給するような感覚で食べ物を消費している傾向が浮き彫りになっています。本来、身体をうまく動かすには、車と違って多様な栄養素が必要です。 ちなみに、寺院はいたわるべき場所、遊び場は楽しむ場所…との信念を表しているようです。
栄養の専門家は真逆の選択をしている
一方で、食べることでセロトニンを分泌し、ストレスや苦痛を打ち消しているんじゃないか…との考え方もありますが、実験では快楽より燃料補給の目的がより強いことが明らかになっています。 さらには、栄養に関する知識を持ち合わせた専門家に対して聞き取り調査を実施したところ、結果は一般的な被験者と真逆のものに。 栄養価が高く低カロリーの食べ物を選ぶ傾向があったそうです。