知花くららさん自邸リノベーションのビフォー・アフター。ダイニングキッチンには民藝の器たち
【&w連載】知花くららの#海辺の暮らし
自然に近いところで子育てもいいねと、次女が生まれたタイミングで海辺の町に移り住んだ、知花くららさん。改めて気付いた海の魅力、海辺の町でやってみたいことや日々感じた思い、家族との時間、海でつながったご縁……。海辺の町での日々の暮らしを、写真とともにつづっていきます。 【画像】知花くららさん自邸のビフォー・アフター(14枚)
物件購入から怒濤(どとう)のリノベーションの日々。引き渡しを終えて引っ越しをしたのが初夏で、今では暮らしも少しずつ整い、帰ればほっとできる“我が家”という感覚が濃くなってきました。 前回、前々回と施工や内装のデザインのお話をさせて頂いたのですが、今回はもう少し家の中やレイアウトをご紹介。
開放感を優先、吹き抜けのリビング
大規模なリノベーションになり、結局ほとんど元の間取りを留めないレイアウトになりました。1階はエントランス&階段ホールが、リビングとダイニングキッチン、スタジオを繫(つな)いでいるというシンプルなレイアウト。スタジオは防音にしたのですが、それ以外はひとつづきの空間です。 リノベーションによる変化を垣間見られるビフォーアフターの写真がこちら。 前のオーナーさんは小さな飲食店を営んでらして、リビング部分の開口部はしっかりと大きめ。 海辺ということもあり、今回は全サッシを取り換えました。ちなみに元々は白のサッシでしたが、インテリアに合うように黒に変更。また角のフィックス窓(はめ殺し窓)二カ所は、床までの高さのあるフルハイトの窓に変更しました。耐震のために対角線状に入れた補強材のブレースが入っているのですが、こちらは黒のスチールに。 リビング一部の天井は吹き抜けに。一体感を感じられるように、梁(はり)も同系色のダスティなカラーで塗り分けて。吹き抜けのプロポーションは迷いどころでした。面積が小さすぎても効果が薄れるし、大きすぎても空間が間延びしてしまいます。それから吹き抜けのデメリットは熱効率の面です。夏は冷房の空気が下へ降り、2階部分が暑くなるのが難点。 結果、我が家は、開放感を優先することに。海辺のロケーションなので、めいっぱい自然と景色を楽しめます。