仙台市で開催の「台湾ランタン祭」 交流促進都市・台南市の廟がちょうちん展示
(台南中央社)仙台市の複合リゾート施設「アクアイグニス仙台」で27日から開催されている「台湾ランタン祭SENDAI 2024」で、同市の交流促進協定締結都市である南部・台南市の廟、普済殿が提供した400個のちょうちんが飾られている。イベントは台南市政府文化局や同施設などが主催。同市は展示について、台日の友好や平和への祈りを象徴するものだとしている。 アクアイグニス仙台は2011年の東日本大震災で津波の被害を受けた地域に建設された、温泉やレストランなどが併設された施設。今回展示されるちょうちんは過去に台南市で飾られたものだという。 黄偉哲(こういてつ)台南市長は報道資料を通じ、毎年春節(旧正月)の時期に普済殿で行われる「普済ランタンフェスティバル」はこれまでにも複数回、日本各地から招待を受けてちょうちんの展示を行ってきたと説明。今回、台南市とつながりが深い仙台市で初めて展示を行うに当たり、震災の被害が大きかった地域を特別に選んだとし、このことは同じく過去に地震の被害を受けた台南が、ちょうちんの明かりを通じて復興への希望を照らし出すよう期待していることを象徴していると述べた。 8月25日までの期間中、台湾グルメの販売や伝統人形劇「布袋戯」(ポテヒ)の上演、切り絵体験などを行う。また普済殿がちょうちんの絵付け体験を実施。参加者が絵付けしたちょうちんは、来年の普済ランタンフェスティバルで展示される。 イベントは毎日午前9時からで、午後6時からはちょうちんに明かりがともされる。平日は午後9時まで、土日祝は午後10時まで。 (楊思瑞/編集:田中宏樹)