「商業的価値が低いため、あまり栽培されていない」エンドウ豆からできた「ジン」が世界中で注目のなぜ 仕掛け人は女性醸造家、蒸溜法は無償で公開も
ジョン氏、イアン氏、デイヴィッド氏は、6人きょうだいの二男、三男、四男。農場内に居を構え、公認会計士でもあるジョン氏は農場と蒸溜所の運営と財務、マーケティング畑でキャリアを積んだイアン氏はマーケティングと市場開拓、アメリカ・コネチカット州在住のデイヴィット氏は北米市場を担当している。 ■蒸溜工程のさらなる脱炭素化が実現 原料だけでなく、製造工程の環境負荷低減にも実質的な成果を追求する彼らのビジョンは、300万イギリスポンド(約5.7億円)におよぶ政府の助成金を勝ち取った、水素による脱炭素化計画でも具現化されている。
アービキー蒸溜所では、グリーン水素エネルギーシステムが近々稼働を開始するが、これにより蒸溜工程のさらなる脱炭素化が実現する。今後の発展が実に楽しみである。 関連記事:あのシーバス社も始めた「脱炭素」計画の凄い中身
ケリー狩野 智映 :フリーランスライター、コピーライター、メディアコーディネーター、翻訳者