〔米株式〕ダウ小反発、69ドル高=ナスダックは最高値更新(10日)☆差替
【ニューヨーク時事】週明け10日のニューヨーク株式相場は、週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見姿勢が広がる中、小反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比69.05ドル高の3万8868.04ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は59.40ポイント高の1万7192.53と、史上最高値を更新し引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比5621万株増の8億9388万株。 11、12両日開催のFOMCや、12日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとの思惑から、積極的な取引が手控えられた。 FOMCでは政策金利が据え置かれる公算が大きく、会合参加者が示す金利見通しが焦点。年内利下げ想定回数は3月時点の3回から2回に減少するとの観測がある。金融引き締めが当面続くとの見方を背景に、ダウはマイナス圏に沈む場面もあったが、「年内には利下げが始まる」(市場参加者)との期待が相場を支えた。 投資家が重視するS&P500種株価指数も最高値を塗り替えた。 株式分割されたエヌビディアは0.8%高だった。 ダウ構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムが1.5%高、ホーム・デポが1.7%高、ウォルマートが1.6%高。iPhone(アイフォーン)などの基本ソフトに生成AI(人工知能)システムを搭載すると発表したアップルは1.9%安、ベライゾン・コミュニケーションズは1.3%安、ビザは1.3%安だった。