大躍進のバンド・羊文学 2023年を振り返る 海外公演で経験した“謎の合いの手”とは
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今年のCDショップ大賞を受賞し、初めて海外ワンマンライブを開催。さらに、人気アニメのエンディングテーマを担当したことでも話題のオルタナティブロックバンド・羊文学にインタビュー。躍進の年だった2023年を振り返ってもらいました。 【画像】3人組バンド『羊文学』 バンド名の由来を明かす
■躍進した2023年「すべてが初体験みたいな年」
羊文学は、塩塚モエカさん(ボーカル/ギター)、河西ゆりかさん(ベース)、フクダヒロアさん(ドラム)の3人で構成されるバンドです。2017年に現在の編成となり、2020年にメジャーデビューしました。 今年は『FUJI ROCK FESTIVAL’23』のメインステージでライブを行うなど、20本以上の音楽イベントに出演。さらに、台北、上海で開催された海外ワンマンライブでは、両公演ともチケット販売開始直後にソールドアウト(レコード会社発表)するほど、アジアを中心に海外からも注目されています。 12月6日には、人気アニメのエンディングテーマや携帯電話のCMソングなど、全12曲が収録されているアルバム『12 hugs (like butterflies)』をリリースしました。 ◇◇◇ ――今年の活動を振り返っていかがでしたか? 塩塚:本当にあっという間に過ぎていって、ほとんど覚えていないんですね(笑)っていうくらい色々なことがあって、色々なチャンスをいただいた1年だったと思います。 河西:ライブだったり、メディアだったり、すべて出演するものが去年までの私たちと比べて、ちょっと一歩規模が大きくなったというか、そういう印象がありました。なので、今年はすべてが初体験みたいな年でしたね。 フクダ:メジャー3年目ということもありまして、海外フェスの活動も印象的でした。そして日本で言うと、『FUJI ROCK FESTIVAL’23』の出演や本当にテレビ稼働が多くて、今まで羊文学を知らなかった人が知ってくれた印象でした。
■海外公演で感じた日本公演との違い「謎の合いの手が入ってきたり…」
――『FUJI ROCK FESTIVAL’23』のメインステージのライブはいかがですか? 塩塚:(初めて)出た時もすごく緊張して。だから今回もすごく緊張するかなって思ったんですけど。でも、それまで海外でいろんな都市を回って、いろんなフェスに出たという時間があったので、(今年メインステージに)立ってみると、あんまり緊張しなくて。すごくその時間を楽しむことができたので、とても充実した時間だったし、自分たちの成長を感じられました。 ――その成長というのはどういったものですか? 塩塚:感覚の話になっちゃうんですけど、「ドシン」と腰を据えて演奏できる。浮き足立っちゃって、何が何だか分からないまま終わっちゃうみたいなふうにならなかった、初めての大きなステージでもそうならなかったっていうのは成長だなっていうふうに思いました。 ――今年は初の海外ワンマンライブをされましたが、日本公演との違いはありましたか? 塩塚:セットリストとかはそんなに変わらないんですけど、来てくださる方の反応が、例えば台北でワンマンライブをした時とかはみんな自分をすごく解放して、曲もどんどん歌って。あと謎の合いの手が入ってきたりとか、謎のダンスから始まったりとか、そういうことが起きるのでとても楽しいです。 ――謎の合いの手ってどんな感じでしたか? 塩塚:それは上海だったんですけど、『永遠のブルー』って曲で、サビの前に「ハイ、ハイ! ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!」って最前列の2人組が・・・多分ゆりか推しだよね? 河西:分からないけど、それは(笑) 塩塚:多分ゆりか推しの2人組がやり始めたんですよ。私、そんなの聞いたことないから、「おっと・・・」とか思ってサビ入れませんでした(笑)すごく若い人が元気だなっていうふうに、ライブのお客さんを見ていて思いました。