【現役保育士・てぃ先生×柳原可奈子】子どもの想像力を120%引き出す読み聞かせのコツとは?
大人気保育士てぃ先生に、現役ママ代表の柳原可奈子さんが絵本の読み聞かせについて教えていただく後編! 子どもが絵本を読みたがる方法や、寝かし付けのときの「もう1回!」をなくす方法、そして子どもが絵本の世界に没入する方法まで、楽しみながら教えていただきました♪ 【動画】柳原可奈子さんが実践!『ぜったいに おしちゃダメ?』の読み聞かせにチャレンジ!
「その絵本が読みたい!」まんまと思わせる必勝“じらし作戦”とは!?
柳原可奈子(以下、柳原):うちの子どもは同じ絵本を毎日読みたいタイプなんです。特に擬音が出てきたり、「み~つけた!」とか「は~い!」とか、参加できるワードが入っている絵本が好きで、それ以外の絵本には見向きもしないのが悩みです。 てぃ先生:そう、子どもって大人が読んでもらいたい、興味を持ってもらいたいと思う絵本ほど、読みたがらないんですよね。保育園でも「みんなおいで~」と自ら子どもを集めて絵本を読もうとするとあまり上手くいかない。でも実は興味を持ってもらう方法は簡単で、保育室の手が届かないところにこれ見よがしに絵本を飾っておくんです。するとそれを見つけた2~3人の子どもが「あれなあに?」「読んでみたい」ってなる。それでも「お昼の時間に読もうね」とじらすんです。そうしているうちに、その「読みたい」「気になる」という輪が広がっていき、お昼に先生が手に取った瞬間、もう全員集合しちゃう(笑)! お子さんの反応によっては1週間くらい飾っておいてもいいくらいです。 柳原:出ました、“絵本じらし作戦”! てぃ先生:子どもが「自分から興味を持つ」というのが「読みたい」と思わせるポイントなんですよね。 柳原:うちでも“じらし作戦”やってみます。眠っていた絵本が全部よみがえりそう!
お休み前の読み聞かせは、ひと工夫で「もう1回!」の無限ループから脱却
柳原:日中のコミュニケーションとしての読み聞かせと、夜静かに眠る前の読み聞かせ、それぞれ読む本に違いはありますか? てぃ先生:それも「何でもいい」! 寝かし付け用の絵本を昼間に読んだっていいし、明るい絵本を寝る前に読んだっていい。読んでほしいのに「これはダメ」なんて言われたら悲しすぎます。 柳原:親としては寝る前は興奮してほしくないんですよね。楽しんで欲しいけど、静かに寝付いても欲しいという。 てぃ先生:盛り上がるのが好きなお子さんが、夜寝る前に落ち着いて欲しいからと静かな絵本を読んでもきっと面白くないですよね。だから絵本なんか読まずに遊んでたい!となって、なかなか寝ない状態に陥りやすいんです。なので、僕は絵本選びより読み方がポイントだと思っています。例えば前編で紹介した『ぜったいに おしちゃダメ?』は明るくて楽しい話ですが、これを小声で読んだらどうでしょう? 柳原:あっ、なるほど。いつもと違って落ち着いた雰囲気になりますね! 声のトーンを落とせば寝る前にもぴったり! てぃ先生:あとは、どのタイミングで読むかです。お子さんが横になってから読むのは、寝落ちを狙うという意味ではアリなのですが、「もう一回!」となりがちじゃないですか? 寝ること自体がエンタメになってしまい、逆に興奮して寝られなくなっちゃうんです。だから、寝る前の準備をしているときに読むのが理想。保育園でも、着替えてトイレに行ったら、横になる前に読んでいます。 柳原:実は、わが家もそうしています。お布団に入ってから読み始めると逆に目が冴えちゃうから、寝る前に明かりを少し落とした部屋で、座って読んでから寝るのをルーティンにしているんです。 てぃ先生:バッチリです! その方が寝付きも良いですよね。 柳原:「はい。読んだらおしまい、電気を消して寝ます」と切り替えやすいから、すぐに寝てくれます。