ポスト・ポスト冷戦時代の「無秩序」「無極」世界|週末に読みたい海外メディア記事3本|2023.6.17-6.23
Photo AC
今週もお疲れ様でした。米国のアントニー・ブリンケン国務長官が中国を訪問し、習近平国家主席と会談しました。緊張緩和に向けた大きな進展は見られなかったものの、双方が「デカップリング」から「デリスキング(脱リスク)」への道を模索していることは確かなようです。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事3本、皆様もよろしければご一緒に。 米「フォーリン・アフェアーズ」誌のサイトでは6月上旬から、雑誌版7・8月号の掲載記事の一部オンライン公開が始まった。いま紹介した 「無秩序な世界に備える中国」 もその1本で、著者は欧州外交問題評議会(ECFR)のディレクターあるマーク・レナード。中国との対立を新たな冷戦と捉え、かつてソ連との間で冷戦を戦った“西側”という枠組みの強化を図る米国と、第二次大戦後の世界構造の維持は無駄であり、このシステムの破綻に備えている中国という図式で、両国の対応の差を描いている。
本文:3,238文字
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フォーサイト編集部