自動車盗難件数ランキング【2024年発表】一番盗まれたのはアルファード!
警察庁が2024年6月に発表した自動車盗難等の発生状況についての統計資料によると、2023年における自動車盗難の認知件数は5762件。車名別でみると最も盗難台数が多いのはトヨタ・アルファードで700件だった。どのようなクルマが狙われているのかランキング形式で見てみよう。 【画像】盗難ランキングTOP10をチェック! 都道府県別の件数データも!
自動車盗難件数は増加傾向!
警察庁2024年6月に発表した自動車盗難等の発生状況についての統計資料によると、2023年における自動車盗難の認知件数は5762件。2022年の5734件と比較すると28件増加。2021年と比較すると582件の増加となり、ここ3年は増加傾向にある。自動車盗難件数がピークだった2003年の6万4223件と比較すると、実に90%以上も減少しているが、依然として盗難はゼロにはならない。 果たして、どんな種類のクルマがいつどこで盗難被害に遭っているのか、自動車盗難の傾向を見てみよう。
自動車盗難件数ランキング2023年ワーストはアルファード
【車名別盗難台数ランキング】 ※順位、車名、盗難台数、千台あたりの盗難台数で記した。 ■2023年 1位:アルファード 700台 0.9 2位:ランドクルーザー 643台 2.2 3位:プリウス 428台 0.2 4位:レクサスLX 261台 32.7 5位:ハイエース 187台 0.2 ■2022年 1位:ランドクルーザー 710台 2.6 2位:プリウス 477台 0.2 3位:レクサスLX 344台 52.7 4位:アルファード 330台 0.4 5位:レクサスRX 188台 1.8 ※「盗難台数」とは盗難等車両手配がなされた車名が明らかな車両であり、未遂等を含まないため、犯罪統計における自動車盗難認知件数とは異なる。なお、上記の一覧に小型・中型・大型トラックは含まない。 ※「千台あたり」とは、車名別盗難台数を、保有車両台数(一般財団法人自動車検査登録協会統計「自動車保有車両台数(各年3月末現在」)で除し、1000を乗じた数である。 軽四乗用自動車等については、保有車両台数にかかるデータがないことから「-」としている。 2023年に自動車盗難台数(※)が最も多かったのは「トヨタ・アルファード」で700台。前年の330台から370台も増加し、4位から一気に盗難台数ワーストとなった。2位は「トヨタ・ランドクルーザー」で643台。前年の710台から67台減少してワースト1から脱した。3位は「トヨタ・プリウス」で428件。前年の477台から49台減少したものの、順位は据え置きとなった。 ランキング上位に入ったクルマの多くは、昨年より盗難台数が減少しているが、トヨタ・アルファード、トヨタ・ハイエース、ダイハツ・ハイゼット、トヨタ・レクサスLSの4車種は昨年より増加している。 上位の車名に注目すると、順位こそ入れ替わったものの4位までの顔ぶれに変化はなく、特定のクルマに盗難被害が集中していることがわかる。また、ランキング入りしている車のうち8種は、トヨタ製であることにも注目したい。 一般的に、トヨタ車は海外でも人気が高く、高値で売買されることが狙われる要因だと考えられている。また、ランドクルーザーなどは悪路走破性が高いこと、アルファードやレクサスLX、ハイエースは人や荷物の大量運搬に適していることから、発展途上国で人気が高いともいわれている。事実、千台あたりの盗難台数をみると、レクサスLXが32.7台、ランドクルーザーが2.2台と他のクルマに比べて大幅に盗難されている状況にある。