クインCを制したミュウ（写真提供・ばんえい十勝）

＜クインC＞◇10日＝ばんえい十勝（帯広）◇BG3◇ダート200メートル◇4歳牝◇出走10頭◇1着賞金180万円 　2番人気のミュウ（牝4、長部）が重賞初制覇を果たした。勝ちタイムは1分54秒5。ミュウは第一障害を軽快にクリア。1番人気だった同じ長部厩舎のスーパーチヨコが横一線だった第二障害を先頭で通過したが、最後の直線で力強く抜き去った。2着にゴールドクイーンが入り、スーパーチヨコは3着だった。鞍上の鈴木恵介騎手（48）はこの勝利で、重賞通算100勝を達成した。 　長部幸光調教師は「久しぶりの重賞勝利なのでうれしかったです。この馬は普段、おとなしく正直で調教しやすい。一見ここが良い、というところがないような感じがするのですが、ゴール前になったら良い位置にいます。まじめな性格が生きているのだと思います。今日のレースは、ミュウもスーパーチヨコも両方頑張れという気持ちで見ていました。スーパーチヨコも状態は良かったですが、それ以上にミュウが引っ張っていく展開になったので、ついていくのが大変だったのだと思います。展開がミュウに向いたので勝つことができたのだと思います。今後も2頭とも大切にしていきたい。これから寒くなってきますが、ばんえい競馬の応援よろしくお願いします」とコメントした。 　重賞100勝の大台に到達した鈴木恵介騎手は「本当に勝ててうれしいです。近走を見て、良い内容のレースをしていたので、『もしかしたらチャンスがあるか』と思いながら騎乗しました。ゲートが開いてからのスタートダッシュが良く、道中の手応えもよかったです。第二障害の天板で、少し苦しいかなと思っていたのですが、うまく上がってくれて下りてからも最後まで頑張って歩いてくれました。本当に真面目で、真っすぐ良い馬だなと思います。（重賞100勝目は）本当にうれしいですし、ファンの応援があったから出た記録だと思っています。これからも重賞がたくさんありますので、ファンの皆さま応援よろしくお願いします。ありがとうございました」と喜びを語った。