鏡に映ったおばあちゃんは誰?「若く見えてる」の勘違いに気づいたら
日々たくさんの投稿が寄せられる、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」。悩みを打ち明けるトピ主にユーザーが本音で応える意見交換の場です。今回は、鏡を見て老け込んだ自分の顔にがくぜんとしたという55歳の女性の投稿を紹介。このまま老化が進むのなら「もう人生終わってもいい」とすら考える女性に対するユーザーの反応と、高齢者心理の専門家からのアドバイスは? 【トピ主の投稿】鏡を見て、がくぜんとしました。目の下がたるみ、頬も垂れ、疲れ切ったおばあちゃんでした。それからは何をするのも嫌です。若く見えていると思っていた分、落ち込みがハンパじゃなく、どんな髪形も化粧も似合わない気がして、おしゃれをしたい気持ちになりません。息子は「いい年なんだから当たり前」と言いますが、今よりたるんでいくと思ったら、もう人生終わってもいい、とさえ思います。(あろ)
ユーザーの反応は…
〈仕方ないので受け入れて考えないようにする〉57歳ですが、しわ、シミなど悩み始めたらきりがありません。あまり外見の変化ばかり考えていると楽しくありません。私の対策は、なるたけ鏡を見ないこと。60代、70代になれば「50代は若かったわ」と絶対思うのだから。今を楽しみましょう。(ゆきゆき) 〈過去と比べない、今が一番若い〉これから先の人生、今が一番若いんです。自分の顔から目を背けたら、そこから自分も知らない年老いた顔になっていきますよ。自分の顔に手をかけて大事にしてあげましょう。(ユリ) 〈普通といえば普通〉55歳って、孫がいてもおかしくない。単純に今まで気にとめたことがなく来られて幸せだったってこと。自分の機嫌は自分でとるだけ。男性より女性の方が小さいたのしみを見つけるのにたけているんですよ。(cloud) 〈イヤならケアする〉美容にお金をかけられますか? エステやデパートの美容部員さん、美容室、お洋服屋さんなどの助けを借りれば、ある程度復活できる。凜(りん)としたおばさんになりたいなと精進してます!(ひとみ) 〈顔まわりを明るく!〉首の上とその下の辺りはふんわりとオレンジかピンクで明るく見せると、ぐっと老けから遠のきます。頬に淡くくすんだピンクかオレンジのチークを入れ、首に薄手で透け感のあるスカーフをかけるかふんわり巻く。ポイントメイクでまだまだ頑張れますよ! (人生下り坂年齢でも) 〈メガネかけたら?〉老眼になる頃から、周りでメガネをかける人が増えました。メガネで目の下のダルダルも、大概のシワも隠れます。痩せているとどうしても老けます。肥満はいけませんが、ある程度太るといいです。(ちょいぽちゃメガネ) 〈見慣れたら平気になれますよ~〉62歳主婦。私も若いと言われていたので油断していたら、まさかの「一気老け」で落ち込みました。でも見慣れたら平気になれますよ。老いを受け入れることができたら楽になれる。体が健康なら、老けた顔なんて大した問題ではないです。(とん汁) 〈健康第一〉私は還暦ですが、55歳なんてまだまだ。生来の外見よりも、本人の心がけから来る外見のほうが価値がある年代です。身だしなみと清潔感、姿勢と身のこなし。外見への執着を手放し、これからは健康第一で。若さも美しさも結局、健康からです。(tiara) 〈運動してみませんか?〉50代になった頃、不調が重なって体形も崩れました。通勤を自転車から徒歩に変え、ジムに通い、路上でも走りました。体が締まり、気分が明るくなりました。運動で活性化すると筋肉に張りが出て、若く見えます。生活を見直してみましょうよ。(あらら)
運動や趣味で心若々しく
【東京未来大学准教授、島内晶さん(高齢者心理学)の話】老いと付き合う上で、肯定できる自分の部分を受け入れていくことは重要です。「容姿が老いた」と嘆くのではなく、運動や趣味などで自分に若々しさを見つけられれば、自信を持ててポジティブになれます。心の若々しさは表情にも宿るのでは。自分の価値を再確認することが、高齢期を乗り越えるポイントになります。