【オリックス】岸田護監督、覇権奪回へ「怒将」になる 「退場しても水本ヘッドがいるし大丈夫ですよ」
オリックス・岸田護監督(43)が31日、覇権奪回へ「怒将」になる決意を示した。一昨年までの3連覇から昨年は5位に沈み、中嶋前監督からバトンを託された新指揮官。一歩も引けない重要局面では、退場覚悟で猛抗議する可能性を示唆した。 「野球になったら、自分でも分からないぐらいグワッとなってるんで。その時になったら分からないですね」。普段は温厚で沈着冷静。しかし勝敗を左右するような判定には、とことん執念を持つつもりだ。現役時代から退場は一度もなく、球団の監督でも退場は13年の森脇監督が最後。「退場しても水本ヘッド(コーチ)がいるし大丈夫ですよ」と冗談を交え、戦い方をイメージしている最中だ。 抑えだった10年8月22日のロッテ戦(千葉マリン)では、2点リードの9回に2死満塁の大ピンチを背負った。当時の岡田監督が就任後初めてマウンドへ足を運んで「やるかやられるか、や。開き直っていけ」と“直ゲキ”。4番・金泰均を空振り三振に仕留めた記憶は今も鮮明で、監督となった自身も「あるかも」と宝刀を胸にしのばせる。エース宮城に開幕投手を任せ、広島から九里もFA加入。森、西川、頓宮らが本来の力を発揮すれば十分に戦える。12球団最年少監督の43歳。秋の美酒のためなら、どんな苦労もいとわない。(長田 亨)
報知新聞社