「痛くて起きられない…」 その行動が危険!冬に増える「ぎっくり腰」の要因 痛めたときに絶対やってはいけないこととは?
漢方の考え方ではまた、冬は「腎(じん)」がダメージを受けやすい季節としています。 ここでいう腎とは臓器の腎臓だけでなく、老化現象全般、骨、腰、生殖機能などに深い関わりを持つとしています。腎は冷えに弱いことから、冬にダメージを受けやすく、腰痛を引き起こしやすいと古来より考えられてきたのです。 冷えのほかに、寝不足や過労も腎にダメージを与え、腰痛の要因になります。忙しい年末に大掃除や庭の手入れなどを張り切ってしていたら、ぎっくり腰になってしまったという方も多いのです。
ぎっくり腰になる方の多くは「急になった」と思って戸惑っていますが、よくよく聞いてみると、痛くなる前からぎっくり腰になる下地を作ってしまっているケースがほとんどです。 その要因とは以下のようなものになります(※外部配信先ではイラストを閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。 ぎっくり腰を予防するには、上記のような原因を作らなければよいわけです。具体的にみていきましょう。
まず、年末年始に張り切って大掃除をしたり、寒い中で窓拭きや庭の手入れをしたりする場合は要注意です。暖房がない環境に長い間いると、そのときは大丈夫なのですが、冷えや過労によって受けたダメージが翌日、あるいは数日後に出てきます。 寒い環境で作業する場合はしっかりと防寒して、長時間の作業はしないことをおすすめします。 過労もいけませんが、ゴロゴロしていることも腰痛の原因になります。年明けのぎっくり腰は、年末年始にあまり動かなかった人が、仕事始めに急に動き出すことで起こります。
これを防ぐには、お休みの時期もこまめに体を動かすことが大切です。 足が冷えると発症の原因になりますので、足を温めることを意識してほしいと思います。カイロや湯たんぽ、外出時には電熱ソックスなどを利用するのもよいでしょう。 ■ぎっくり腰になったときの対処法 先に書いた通り、ぎっくり腰はケガのようなものですから、基本は安静にしていればよくなっていきます。この自然治癒力を引き出して治っていく経過をスムーズにするのが、漢方や養生です。