【函館便り】本当は何人かいるの? 函館、美浦、函館…松岡騎手の精力的な移動に驚きです
あれっ、おかしいな…。木曜は美浦にいたと聞いたのに。14日金曜の函館の早朝。そう思いました。函館山はもやで見えません。本当は何人かいるのでは。そう思わせるくらい松岡正海騎手(39)が精力的に函館と美浦を行き来して、調教に騎乗しています。 今週水曜日に函館競馬場で調教をつけ、木曜日は美浦トレセンで同様に騎乗。そして今日、函館競馬場に姿を現しました。そういえば先週も同じような日程だった気が…。いくら飛行機や新幹線で交通の便が確保されているとはいえ、まるで近所かのように移動している同騎手。思わず話しを聞きました。「昨年からやっているよ」。驚きでした。「馬づくりのためですね。厩舎サイドとのコミュニケーションを取りたいから」。なるほど。スケジュールを聞くと「水曜は調教が終わって、午前11時過ぎに東京に帰ったね。それで木曜の朝は美浦で乗って、その日の午後7時30分くらいに函館に来たかな」とさらっと説明してくれました。 複数人いたわけではなかったようで安心しました。しかし、この行動力。記者としても見習わなければいけませんね。いつどこで何が起こるか分かりません。今すぐここへ行けと上司から言われることも可能性がないわけではありません。 松岡騎手はデビュー2年目の04年から函館競馬場で騎乗しています。そんな鞍上におすすめの函館グルメを聞きました。「やっぱり函館はスープカレーだと思うよ。キングベア、ベギラマ、ラマイ」。よし。教えていただいたお店にこの出張中に行ってみよう。時計は調教が終わる9時を指しています。函館山もいつの間にか姿を見せていました。【舟元祐二】