お値段なんと940万円。背景が透けてる「透明有機ELテレビ」韓国LGが海外販売を発表
韓国・LG電子は今月19日、世界初となる無線・透明有機ELテレビ「LG SIGNATURE OLED T(77T4)」の世界市場での本格発売を発表した。北米市場での予約販売を皮切りに、欧州、韓国など主要市場へ順次展開する。米国での販売価格は59,999ドル、日本円換算941万円(執筆時レート)で設定されている。 【画像】年初の見本市で展示されたデモも。高額だが未来感ある新製品(全5枚) このLG SIGNATURE OLED Tは、今年1月に開催された見本市「CES2024」で初めて発表されたテレビ。透明な4K OLEDディスプレイとLGのワイヤレス伝送技術を組み合わせた世界初の試みとして、CESの最優秀賞(含むイノベーション賞を5つ受賞していた。
インテリアを意識した「透明」というアプローチ
発表当時、OLED Tの魅力についてLGは「黒い画面から解放される」と形容しつつ、「透明な画面に表示されるコンテンツは空中に浮かんでいるように見え、同時に周囲の空間と融合して魅力的な視覚効果を生み出す」と伝えていた。 ディスプレイ部の透過度はリモコン操作で切り替えることができるといい、背後の空間が見通せる「透明モード」と従来の有機ELテレビとして4K画質での視聴が可能な「ブラックスクリーンモード」が用意されている。 また、本体下部の「T-bar」と呼ばれるバー状のユニットには、視聴予約番組や再生中の音楽、天気・時刻などの情報を表示するディスプレイを搭載。非視聴時には4.2チャンネル60ワット出力のBluetoothスピーカーとしても利用できる。 無線AV伝送ソリューションとして、ゲーム機やセットトップボックスなどの周辺機器を接続する「Zero Connect Box」を別置きすることで、透明ディスプレイ周辺からの配線を最小限に抑えることも可能だといい、関係者は「不要な要素を排除しテレビの本質に最高の技術を集約した製品」と述べ、製品の革新性を強調した。
編集部 IT/デジタル担当