【若く美しくいたい!?】「美容外科」の診療所数がこの3年間で4割増:小児科の数は減少―23年の厚労省医療施設調査
美容医療への需要が高まっていることを背景に、「美容外科」の診療所数がここ数年で大きく増えている。 厚生労働省がこのほど結果を公表した2023年の医療施設調査によると、全国で「美容外科」の看板を掲げる診療所(病床が19床以下の医療施設)の数は2016施設で、20年の前回調査(1404施設)から43.6%も増えた。美容外科と領域が近い形成外科の診療所は2491施設で、同15.0%増の結果となった。
美容外科の診療所数は11年には1068施設だった。20年までは3年に一度の調査で100施設前後増加していたが、この3年で一気に600施設も増えたことになる。 一方、少子化の影響もあり、小児科と産婦人科・産科の診療所数は減少している。小児科(23年で1万7778施設)は20年と比べ1020施設(5.4%)、産婦人科・産科(同3092施設)は51施設(1.6%)減少した。
全国の病院(病床が20床以上)の数は、8122施設(前年比34施設減)。全病院の病床総数は148万1183床で、前年より1万1774床減った。一般診療所の数は10万4894施設(同288施設減)、歯科診療所の数は6万6818施設(同937施設減)だった。 病床の規模別にみると、病院の中では「50~99 床」が1997 施設(病院総数の24.6%)と最も多く、次いで「100~149床」1410施設(同17.4%)、「150~199床」1378施設(同17.0%)、「200~299床」1013施設(同12.5%)の順。