阪神・藤川球児新監督、秋季キャンプで岡田前監督との対面熱望「元気な姿で会いたい」 球団は功労に報い〝最高栄誉職〟用意の方針
阪神・藤川球児新監督(44)が29日、高知県安芸市で11月1日から始まる秋季キャンプで、恩師・岡田彰布前監督(66)との対面を熱望した。 【写真】ベンチで談笑する阪神・岡田彰布前監督と藤川球児新監督 高知県出身の新指揮官が就任後初となる今回の秋季キャンプは、相当のフィーバーが予測される中、11月17日まで5勤1休のハード日程で行われる。藤川監督が楽しみにしているのは、今季限りで勇退しフロント入りする岡田彰布前監督(66)の来訪だ。「もちろん、キャンプに来てもらえるならお会いしたい。元気な姿で会いたいというところはある」と心待ちにしているという。 岡田前監督はCSファーストステージの数日前から体調を崩し、敗退決定後には惜別セレモニーもないまま自宅で療養していた。しかし、28日に退任後初めて甲子園のクラブハウスを自家用車で訪問し、トレーニング室で運動ができるまで体調は回復。球団は今後、功労に報い「最高栄誉職」を用意する方針だ。また、体調が万全となれば、愛弟子が指揮する秋季キャンプを視察する可能性も十分あるという。 岡田前監督自身もキャンプ中のOB訪問は歓迎してきた。15日の就任会見で「理想のリーダー像は岡田監督です。本当に大恩師で父親みたいなもの」と絶賛し、イズム継承も約束した藤川新監督ももちろん、同じ思いでいる。「僕としてはいつ来てもらってもいいし、大丈夫ですけど、もしかしたら岡田監督の方が(自分に)気を遣われるかも…」。野球観はもちろん、チームの裏事情まで直接仕入れたい話は山ほどあるだろう。新旧指揮官の〝師弟愛〟の行方に注目だ。 (岩﨑正範)