ミナミで「福」届ける新春恒例行事 芸を披露する「戎舞台」も復活
今宮戎(えびす)神社(大阪市浪速区)の「十日戎」を彩る恒例の新春行事「宝恵(ほえ)かご行列」が1月10日、ミナミの繁華街で行われた。(なんば経済新聞) 【写真】出発式の様子 宝恵かご行列とは元禄(げんろく)期、南地の芸妓(げいこ)が船場の旦那衆の代わりに今宮戎神社に参拝したことから始まった新春の恒例行事。最盛期の明治から昭和の戦前にかけては約100丁のかごが華やかさを競った。毎年、芸妓や各商店街の公募で選ばれた福娘のほかタレントなどが宝恵かごに乗り込み、今宮戎神社への参道だった「戎橋」を中心に、総勢およそ500人の大行列が約3時間かけてミナミを練り歩く。 出発式には漫才コンビの海原はるか・かなたさん、上方舞山村流の山村友五郎さん、NHK連続テレビ小説「おむすび」出演俳優の松井玲奈さんらが登場。祝辞や今年の抱負を語った後、10時過ぎに宗右衛門町を出発。「ほえかご、ほえかご」の掛け声とともに太鼓の音を響かせながらミナミに「福」を届け歩いた。冬型の気圧配置が強まり、肌を刺すような寒さの中、見物に訪れた人はスマートフォンを片手に撮影を楽しんでいた。 今年は「戎舞台」も十日戎に合わせて2年ぶりに開催。「かに道楽 道頓堀本店」横に舞台がセットされ、日本舞踊やお笑いライブ、アイドルによるライブパフォーマンスなどが行われる。11日まで。
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