角田裕毅「赤旗がなかったらトップに立てた」サンパウロGP中盤の展開を悔やむ…フルウェット変更は“自身の判断”|WEDNESDAY F1 TIME
角田裕毅が2024年F1の後半戦初ポイント、7位となったF1第21戦サンパウロGP決勝を振り返った。 【動画】「99%イケるだろうというところでブレーキして」雨の中、得意のブレーキングで決めた自己最高予選3位…会心のアタックラップを本人が解説 土曜日昼のスプリントレースまで、角田はインテルラゴスで苦戦続きだった。だが土曜午後にセットされていた予選が雨の影響で日曜朝にスライドとなる。ここでVCARB F1チームは角田のマシンについてデータ上の問題を発見したこともあり、フロア交換を実施。日曜朝に延期となった予選で角田は見事なリカバリーを見せ、雨の中で3番グリッドを獲得した。 決勝で角田は序盤からP3を死守するも、レース中盤で雨が強まるとセーフティーカー導入から赤旗となったことで戦局が一気に変わった。 角田はインターミディエイトからフルウェットに変えたばかりだったが、赤旗で中断中のタイヤ交換が可能となり、第1スティントのステイアウト組が大きく得をする展開に。セーフティーカー直前、トップ6でインターからフルウェットに変更したのは角田のみ。インターのライバル勢よりもラップペースで10秒近い速い内容だっただけに、この状態が続けば大幅ポジションアップも十分に可能だった。 結果的にセーフティカーから赤旗移行の恩恵を受けたステイアウト組、マックス・フェルスタッペン、アルピーヌ勢がトップ3のままとなり、角田は6番手での再開後、マクラーレン勢と戦いながらなんとか7位でチェッカーを受けている。
それから中2週のブレイクに入り、角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #34』にリモート出演。決勝の映像を見ながら、角田は「スタートは悪くなくて。今年はスタートで課題がある中、雨も(今季)ほとんど初だったわけですが、スタートはうまく切れたので良かった」と口にしている。 「(4番グリッドのエステバン)オコンは絶対(前へ)行かせないと思っていた。雨のコンディションで前に行かせてしまうと本当に(抜き返すのが)きついので」 「できるだけ(スタート直後の)1コーナーでインに寄せて、プレッシャーかけながら守れたんで良かったです。この後(クリーンエア状態の)一人で走れて、自分のタイヤマネージメントができました」 ウェットでVCARBのレースペースは悪くなかったが、それ以上にアルピーヌの躍進ぶりが角田は気になっていたようだ。 「ペースも悪くなかったんですけど、やっぱりオコンですね。アルピーヌが今回すごく雨で速かったんで、意外と付いてきてちょっとびっくりしました」